チェルシー行き実現なら期待される“マティッチの再現” E・フェルナンデスは先輩の足跡を辿るのか

チェルシーでタイトルを獲得したマティッチ photo/Getty Images

今冬の目玉の一つとなりそうなE・フェルナンデスの去就

チェルシーへの移籍の可能性が報じられているベンフィカの21歳MFエンソ・フェルナンデス。もしこれが実現するとなれば、同じルートを辿った先輩MFネマニャ・マティッチの再現も期待されそうだ。
 
昨年の夏にリーベル・プレートからベンフィカへと移籍し、移籍初年度からチームの主軸として機能しているE・フェルナンデス。FIFAワールドカップ・カタールにもアルゼンチン代表の一員として出場し、同国36年ぶりの優勝に大きく貢献。大会途中からはスタメンの座を掴んでおり、最優秀若手選手賞も受賞した。
 
そんな彼の確保に動いたのがチェルシーで、1億1200万ポンド(約178億円)という巨額を投じるとも報じられていた。移籍市場に精通するジャーナリスト、ファブリツィオ・ロマーノ氏は「チェルシーとベンフィカの交渉は決裂し、新たな話し合いが行われる予定は現状ない」とTwitterを介して伝えており、雲行きは怪しくなっているが、英『talk SPORT』は、この移籍が実現すればチェルシーファンはマティッチを思い起こすことになるだろうと主張している。
 
現在ローマでプレイするマティッチは、2009年にスロバキアのクラブ、コシツェからチェルシーへと活躍の場を移している。しかし、当時は出場機会がほとんどなかったこともあり、フィテッセへのローン移籍を経て2011年にベンフィカへと完全移籍。そこでの活躍を評価したチェルシーが2014年に再び彼を獲得している。
 
古巣復帰を果たしたマティッチは当時のチェルシー指揮官ジョゼ・モウリーニョ監督に重用され、2014-15シーズンにプレミアリーグとリーグカップを制覇。指揮官がアントニオ・コンテ監督に代わった2016-17シーズンもプレミアリーグ優勝を味わっており、タイトル獲得の原動力となった。
 
E・フェルナンデスのチェルシー行きの可能性は低くなってしまったかもしれないが、万が一スタンフォード・ブリッジでプレイすることになった際は、マティッチのようにチームをタイトル獲得に導く活躍を期待したいところ。移籍金の高さを考えれば、マティッチ以上の活躍が必要かもしれない。

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