リスタートに失敗してしまったナポリ
5日、リーグ首位に立つナポリはセリエA第17節インテル戦を1-0で落とし、今季初黒星を喫した。ルチアーノ・スパレッティ監督はこの試合を振り返り、2つの敗因をあげている。
ワールドカップ開催期間前までは13勝2分0敗の勝ち点41という驚異的な強さを見せていたナポリ。2位ミランとは8ポイント差をつけていた。しかし、ワールドカップ後最初のリーグ戦となった今回のインテル戦では相手の堅い守備を崩すことができず、FWエディン・ジェコのヘディングシュートに泣くこととなった。
伊『Gazzetta dello Sport』によれば、試合後にスパレッティ監督が敗因について言及。もっとスピーディなプレイが必要だったこと、本調子でない選手がいたことを述べている。
「素早いサイドチェンジができなかった。ネッラズーリ(インテル)はエリアの手前に5人の選手を置いて守っていたし、なかなか優位に立てない1対1のデュエルが続いたからね。そして、いつも通りのパフォーマンスを発揮できない選手もいた」
「時にはロングボールを使ってよりダイレクトに打開しようとも試みたが、(インテルDFフランチェスコ・)アチェルビはこういったシチュエーションで厄介な相手だ。フィジカルが強くて秩序のあるチームに対しては、もっと強さや対人能力が必要だ。でもそれは我々の最大の特長ではない。だからもっとスピーディにプレイしなければならないんだ」
この試合では、FWヴィクター・オシムヘンやFWクヴィチャ・クワラツヘリアといった攻撃のキーマンたちがものの見事に抑えられてしまった。今回の敗戦によって2位ミランとの差が勝ち点5に縮まったこともあり、この嫌な流れを引きずりたくはないだろう。9日に行われるサンプドリア戦に向けてチームとしても個人としてもできるだけ調整を重ね、再び自慢の攻撃力を取り戻したいところだ。