“奇跡の逆転優勝”のためのキーマンはベテラン3人 痛恨の逆転負け喫すも川崎には彼らがいる

現在11ゴールで、得点王の可能性も残されている家長 photo/Getty Images

家長、小林らがチームを救えるのか

川崎フロンターレが窮地に追い込まれた。10月1日のJ1第31節対コンサドーレ札幌との試合は、点の取り合いとなる試合展開となったが3-4の逆転負け。首位の横浜FMが勝ったため勝ち点差は8に開いた。ここ3戦で勝利がなく、残り4試合での逆転は厳しくなった。

横浜FMの結果も重要だが、川崎Fは残り4試合全勝が優勝の絶対条件だ。決してチームの状態が悪いわけではない。大黒柱である得点源のレアンドロ・ダミアンを怪我で欠くなか、ベテラン家長昭博、得点王経験のある小林悠の2選手の調子は上向きだ。

2人の特長は違う。家長はゴールのバリエーションが多彩で、サポーターが驚くようなゴールを見せてくれることもある。小林は途中出場が多いが、限られた時間のなかで結果を残してくれる選手であることはこれまでの戦いが証明している。ホームで戦った第17節の札幌戦では、小林の粘りの逆転ゴールが大量得点での勝利を呼び込んだ。2人はチームの為に自分のやるべきことを淡々と準備しているだろう。
谷口彰悟も残りの試合のキーマンとなるだろう。札幌戦では日本代表の活動による疲労を考慮し途中出場となったが、リードを守りきれなかった。今シーズンの川崎は大量失点での敗戦がしばしば見られる。キャプテンとして守備の不安定には責任を感じているはずだ。立て直しを図りたいが、時間はない。日本代表の山根と共に守備の中心となって、90分間集中し体を張ったプレイを見せ勝利に貢献したい。

過去2年と比べ、厳しい戦いが多い今シーズン。コロナによる選手大量離脱の時期を乗り越え、現在は2位に位置している。Jリーグ史上、3連覇を成し遂げたのは鹿島だけだ。2クラブ目の3連覇に向け、サポーターと共に勝負の1ヵ月となるが、そのためには勝利を知るベテランたちの働きが必要不可欠となる。

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