直近のリーグ戦では3-3とリヴァプール相手に引き分けたブライトン。監督交代後の初戦では、近年プレミアリーグをけん引するクラブとの打ち合いを演じており、勝ち点獲得に成功している。
そんな重要なゲームで輝きを放ったのが、レアンドロ・トロサールだ。ベルギー代表にも選ばれている実力者であり、2019年からこのブライトンでプレイしている。攻撃的なポジションでプレイするアタッカーだが、前グレアム・ポッター監督はこのベルギー代表MFを左ウイングバックで起用し成長の手助けを行っている。得点力が向上しており、昨季は8ゴール3アシストと加入後最高成績でシーズンを終えた。
そこで自信を掴んだのかリヴァプール戦ではハットトリックを達成。リーグ全体で今季7試合5ゴール1アシストを記録している。
このような活躍もあって『transfermarkt』が独自に定める市場価値は上がっており、現時点で2500万ユーロ(日本円にして約35億円)とチームトップの数字となっている。
ブライトンはトロサールのように加入後価値を高める選手が多い。すでにステップアップしたが、現トッテナムのイヴ・ビスマや現チェルシーのマルク・ククレジャがそうだ。既存戦力でいえば守護神のロベルト・サンチェス、中盤のモイセス・カイセドも評価を高めている。
日本代表の三笘薫も彼らに続きたい。ブライトンでは移籍後途中出場が続いているが、直近のリヴァプール戦では2-3と追いつかなければならない状態で投入され、左サイドから得意のドリブルでチャンスを作った。対峙するトレント・アレクサンダー・アーノルドは三笘に対応できておらず、再び批判の対象となっている。
得点が必要な場面で三笘が投入されたということはロベルト・デ・ゼルビ監督の三笘への評価は高いと考えていいだろう。英『90min』をはじめとするメディアからの評価は高く、三笘はモイセス・カイセドと同じく7点。「リヴァプールの右サイドで蠢く棘のような存在」とのコメント付きだ。
英『GIVE ME SPORT』では「ブライトンにまた新たな才能が?」と題して三笘に注目している。対峙するA・アーノルドを手玉に取ったことが印象に残ったようで、三笘の活躍を真の収穫と表現している。
リーグ戦での先発はまだだが、途中出場のみでこれほどインパクトを残せる選手はそういない。ドリブルという明確な武器も持っており、現在の市場価値は300万ユーロだ。ここからトロサール級まで上がる可能性はあり、今後の活躍に期待だ。