チェルシーに左ウイングバックのマルク・ククレジャを引き抜かれたブライトンが後継者候補として獲得したのは、ビジャレアルに所属していた24歳のエクアドル代表DFペルビス・エストゥピニャンだった。
まだエストゥピニャンがヒットすると決まったわけではないが、やはりここ最近のブライトンは目の付け所が良い印象だ。エクアドル代表でも高い評価を得るエストゥピニャンはククレジャの穴埋めとして理想的だろう。24歳という年齢を考えれば、ブライトンで活躍してからビッグクラブへステップアップする可能性もある。
今夏にブライトンがチェルシーへ6530万ユーロで売却したククレジャは昨夏にヘタフェから1800万ユーロの移籍金で迎え入れた選手で、トッテナムに2920万ユーロで売却したMFイヴ・ビスマも2018年にリールから1680万ユーロで獲得した選手だった。昨夏にはアカデミー出身のDFベン・ホワイトをアーセナルに売却しているが、ブライトンは若手実力者をビッグクラブへ売却するケースが続いている。これもスカウト力の高さを示すものだろう。
チームも着実に成果を挙げており、今年4月以降で見るとブライトンはプレミアリーグで勝ち点22を稼いでいる。英『Squawka』はこれを超えるチームがトッテナム(24)、リヴァプール(25)、マンチェスター・シティ(29)の3クラブしかないと取り上げ、グレアム・ポッター率いるブライトンの躍進を称えている。
今季も開幕戦からマンチェスター・ユナイテッドを撃破しており、今のチームにもMFモイセス・カイセドなどすでにビッグクラブの関心を集めているタレントがいる。
ブライトン 専門サイト『We are Brighton』は今夏に合流したFWデニス・ウンダフ、FWフリオ・エンシソ、日本代表MF三笘薫の新戦力にも言及しているが、中でも三笘に関して早くも「ブレイクする可能性が非常に高いことをニューカッスル戦で示した」と高評価。ヒット補強の可能性が高いと睨んでいる。
ウンダフも昨季ベルギー国内リーグで得点を量産した選手で、エンシソも18歳ながらパラグアイ代表に選ばれている実力者だ。ここ1、2年で一気にブライトンのスカウト力に注目が集まっている印象だが、今季のブライトンはトップ10に入れるだろうか。その場合は来夏もブライトンのタレントが次々と狙われることになりそうだ。