マルティネッリ、エンケティア…… 新シーズンも予想できぬ“ヤング・アーセナル”の成長

若手の成長がアーセナルのカギ photo/Getty Images

予想を超える急成長に期待

来季こそアーセナルはトップ4に入れるのか。今のアーセナルの面白いところは、若手がどこまで成長するか読みづらいところにある。

若い選手は予想を超える速度で成長するケースがあり、現在のアーセナルにはその可能性を秘める若手が多く揃う。シーズンの間に彼らがどこまで成長するかも、トップ4入りへのカギとなるだろう。

中でも楽しみなのは前線のエディ・エンケティアとガブリエウ・マルティネッリの2人だ。ピエール・エメリク・オバメヤン、アレクサンドル・ラカゼットの2枚が抜けたアーセナルが今夏にセンターフォワード獲得へ動くべきなのは確かだが、エンケティアとマルティネッリの成長も上位進出へ欠かせない。
エンケティアは先日クラブとの契約を2027年まで延長し、伝統の背番号14も受け継いだ。モチベーションはかなり上がっているはずで、2021-22シーズンの終盤に見せたパフォーマンスが継続できれば面白い。

マルティネッリは加入した2019年から才能が評価されてきたが、まだプレミアリーグで二桁得点を達成したことがない。2021-22シーズンは6ゴール6アシストで終えており、左サイドからも違いを作れるオバメヤンの領域を目指すなら一気に20ゴールは狙ってほしいところ。21歳を迎えた新シーズンは覚醒への第一歩となるか。

中盤では来月に22歳を迎えるMFエミール・スミス・ロウだ。2021-22シーズンもリーグ戦で10ゴール2アシストと結果を残したが、終盤戦に少しガス欠したところがあった。3月以降は1ゴールしか奪えず、ベンチスタートも増えた。次なる課題は、前半戦のペースを1シーズン継続することにある。すでにゴールを奪える攻撃的MFであることは証明済みで、新シーズンも狙うは二桁得点だ。スミス・ロウのさらなる成長で2列目の攻撃力はさらに上がるはずだ。

2列目の右に入るブカヨ・サカもさらなる成長に期待したいところではあるが、サカは2021-22シーズンに11ゴール7アシストと十分すぎる数字を残している。一足早く覚醒した印象もあり、マルティネッリやエンケティアにはそれに続いてほしいところ。

2021-22シーズンの成長具合もサポーターを大いに盛り上げたが、新シーズンも若手たちはサポーターの予想を良い意味で裏切ってくるのか。ここに現アーセナルの楽しみがある。

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