ノッティンガム・フォレストがクラブレコードで獲得した逸材 フィジカルモンスターFWタイウォ・アウォニイとは何者か

ノッティンガム・フォレスト行きが発表されたタイウォ・アウォニイ photo/Getty images

気になる選手だ

CLの前身の大会であるチャンピオンズカップを過去に2度制すなど、歴史のあるクラブとして知られるノッティンガム・フォレスト。イングランドを代表する古豪だが、近年は低迷してしまった。長くイングランドの実質2部であるチャンピオンシップで戦っており、昨シーズンは昇格プレイオフに参加する権利を得られる4位でフィニッシュした。プレイオフではシェフィールド・ユナイテッドをPK戦の末下し、決勝ではハダースフィールド・タウンを破って見事24年ぶりのプレミア昇格を決めている。

そんなノッティンガム・フォレストだが、早くもプレミアの戦いに向けて選手の獲得を行っており、ドイツのウニオン・ベルリンからFWタイウォ・アウォニイを獲得したことを発表した。移籍金は1700万ポンド(日本円にして約28億円)とクラブレコードの取引となったようだ。

ナイジェリア出身で24歳のアウォニイ。リヴァプールでプロになるもトップチームでの出番はなく、ローン移籍を続け昨季ウニオン・ベルリンで15ゴールを記録。チームもEL行きを決めるなど飛躍のシーズンとなった。
英『The Athletic』ではノッティンガム・フォレストがアウォニイを獲得した理由を考察しており、その一つとしてナイジェリア代表FWの力強さを挙げている。183cmとそれほど大きな選手ではないが、スピードがあり、フィジカルに長けている。寄せられても簡単に相手をはじき返すことができる選手であり、前線でのターゲットマンとして期待できる。ウニオン・ベルリンは昨季5位でリーグを終えたクラブだが、シーズン通しての平均ポゼッション率は43%と低く守備の時間が多かった。それでも勝ちを量産できたのはアウォニイが前線で時間を作り攻撃に切り替えられるからであり、ノッティンガム・フォレストはその強みを高く評価したのだろう。

リヴァプールが保有元でありながらこれまでプレミアでのプレイ経験はないアウォニイ。ノッティンガム・フォレストで初めてプレミアを戦うことになり、覚醒したフィジカルモンスターはサプライズを起こすことができるのだろうか(データは『WhoScored.com』より)。

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