ロリスVSメニャンはどちらが上だ 連覇へフランス代表に起こる贅沢な守護神の悩み

クラブでの現状を考えるとメニャンが上にも思えるが…… photo/Getty Images

南アフリカ戦ではメニャンがスタメンに

ワールドカップを制したチームは、どうしても優勝メンバーにこだわりがちだ。4年後の大会でも前回優勝メンバーを中心にチームを構成することが多く、それで失敗することも少なくない。

前回大会王者としてフランス代表はカタールの地で連覇を狙うわけだが、気になるポジションの1つがGKだ。

ここは代表キャップ数137を記録するトッテナム所属のウーゴ・ロリスの聖域で、ロリスは昨夏のEURO2020も全試合ゴールを守っている。
しかし、35歳を迎えたロリスが4年前より良い状態にあるかは微妙なところだ。今季はトッテナムも迷走しているところがあり、決して充実のシーズンを過ごせているわけではない。

そのロリスを追いかけるのが、ミランで急激に評価を高めるマイク・メニャンだ。26歳のメニャンはミランで優勝争いに絡んでおり、パフォーマンスレベルも高い。現世界TOP10GKにも入れそうな勢いで、今やロリスより上と評価できる。

メニャンは2020年に代表デビューは飾っているのだが、それ以降はなかなか出番がなかった。EURO2020もネーションズリーグもベンチで、カタール大会へ向けた欧州予選も代表監督ディディエ・デシャンはロリスにゴールを任せてきた。

問題はカタール大会本番での人選だ。メニャンは29日に行われた南アフリカ代表との親善試合に先発し、5-0の勝利に貢献している。約2年ぶりの代表戦となったわけだが、徐々にロリスの背中を捕まえ始めているのは間違いない。

経験値で選ぶのか、それとも現在の調子か。ロリスはキャプテンマークも巻いており、チームの精神的支柱でもある。デシャンも悩むだろうが、メニャンを支持するファンも多いだろう。

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