英紙は「戦車のように強い」と大絶賛 ライプツィヒの復調を支えたクロアチア代表の超逸材

ライプツィヒで高いパフォーマンスを披露するバルディオル photo/Getty images

今後は人気銘柄となる

指揮官ユリアン・ナーゲルスマンを含む主力をバイエルン・ミュンヘンに放出し、新監督であるジェシー・マーシュも上手くいかなかった今季のライプツィヒ。それでも、マーシュの後釜として呼んだドメニコ・テデスコのもとでは成功を収めており、リーグ戦では4位に、ELでは対戦相手のスパルタク・モスクワが大会から追放されており、不戦勝で準々決勝に駒を進めている。リーグ戦では安定して勝てない時期は続いただけに、ここまでの復調はさすがだといえる。

そんなライプツィヒを支えているのは新たな守備陣だろう。今夏の移籍市場ではダヨ・ウパメカノやイブラヒマ・コナテといったセンターバックの実力者を引き抜かれている。それでも、ここまでの総失点数30点はリーグでバイエルン、フライブルクに続くリーグ3番目の数字であり、新しく加わった選手が奮闘している証拠だ。

その中でも特に評価が高いのは、ヨシュコ・バルディオルだ。もちろん、彼と共に3バックを組むモハメド・シマカンも優秀だが、バルディオルは大成功の補強となった。

これまでは母国クロアチアのディナモ・ザグレブでプレイしていたバルディオル。20歳と若い選手だが、クロアチア代表とEURO2020にも出場しており、高い評価を得た。クロアチア代表では左サイドバックで起用され、今のライプツィヒでは3バックの左でプレイしている。

バルディオルは全体的な能力が高く隙のない選手だ。ビルドアップでは左足から正確なショートパスやロングパスを供給し、攻撃を活性化させる。推進力のあるドリブルでのオーバーラップは彼の魅力の一つであり、DFながら2ゴール2アシストを今季記録している。185cmという十分すぎるサイズもあってか守備でも弱みを見せず、地上戦でのデュエル勝利数103回、タックル成功数41回、インターセプト数43回と多くのスタッツがチーム上位である。

5大リーグ初挑戦で素晴らしいパフォーマンスを披露しているバルディオルを称賛する声は多く、英『BBC』では「まるで戦車のような強さを持っている」と高く評価している。また、本人はフィルジル・ファン・ダイクやチアゴ・シウバ、セルヒオ・ラモスらをロールモデルとしており、研究も欠かさないタイプと思われる。

シーズン序盤は落ち込むも、試合を重ねるにつれて好成績を収めるようになったライプツィヒ。それを支えているのは強力な守備陣であり、その中でもバルディオルは今後注目するべきタレントの一人である(データは『SofaScore』より)。

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