ミランはアッレグリ復帰で欧州トップクラスの“カウンターチーム”になった レオン、プリシッチ、ラビオらが一気に駆け上がる攻撃が武器に

ローマ戦ではカウンターからパブロビッチがゴール photo/Getty Images

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チームも2位と好調

23日にはインテルとのダービーマッチを1-0で制し、現在セリエAで2位につけるミラン。インテル戦での決勝ゴールもそうだったが、今のミランで重要な武器となっているのがカウンターアタックだ。

伊『Gazzetta dello Sport』によると、ダービー後に敗れたインテルFWマルクス・テュラムは「今のミランはレアル・マドリードと並び、欧州でも最強のカウンターチームだと思う」と評価していたが、今のミランは堅守速攻を武器としている。

これは指揮官マッシミリアーノ・アッレグリの影響が大きく、アッレグリは就任当初より[3-5-2]のシステムをベースとしている。センターバックにスピード自慢が揃っているわけではないため、ラインを自陣深くまで下げて相手の攻撃を跳ね返し、そこからカウンターへと繋げる戦い方を選択していると同メディアは分析する。
2トップではラファエル・レオン、クリスティアン・プリシッチの2人がファーストチョイスだが、両者とも前方にスペースがある状態で力を発揮するタイプのアタッカーだ。

さらに中盤に入るアドリエン・ラビオ、ユスフ・フォファナ、途中出場が多いルーベン・ロフタス・チーク、右のウイングバックに入るアレクシス・サレマーカーズも40m、あるいは50mものスプリントでボールを持ち運べる選手で、時折センターバックのストラヒニャ・パブロビッチまで敵陣へ上がっていくことがある。

同メディアは今のミランがカウンターアタックに向いている選手が揃っていると評価していて、今季ローマやインテルを撃破したように強敵相手にカウンターは力を発揮する。一方で課題としては、同じく自陣にブロックを敷いてくることが多い格下チームとの対戦で勝ち点を取りこぼさないようにしなければならない。

そうしたチームとの対戦では前方のスペースが限られるため、レオンやプリシッチは別の打開策を見つけていく必要がある。それでも全体的に上手くいっているのは確かで、就任早々に今の形を作り上げてしまうアッレグリの手腕はさすがと言うしかない。





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