バルセロナで進むスペイン代表化 フェランに続いて加入が噂される“異色のキャリア”を持つ多彩なFW

バルセロナ復帰が噂されるダニ・オルモ photo/Getty images

移籍となるのか

今冬の移籍市場では前線を中心に補強を行ったバルセロナ。結果それは大成功となっており、フェラン・トーレス、ピエール・エメリク・オバメヤンは今では欠かせない戦力となっている。

それでも、来季以降はCLでの戦いがあると考えれば、特にセンターフォワードは層が薄い。オバメヤンも今のパフォーマンスは素晴らしいが、32歳と若くなく、彼一人に負担させることはできない。控えとしてはルーク・デ・ヨングがいるが、セビージャからのレンタルであり、今季終了と共にチームを離れるはずだ。

そこで獲得が噂されているのが、ライプツィヒのダニ・オルモだ。スペインメディア『SPORT』によれば、2023年に獲得したいとバルセロナは考えているようで、来シーズン終了後に動くと見られている。オルモはライプツィヒと2024年までの契約を結んでおり、来夏ではなくより安く獲得できる可能性がある2023年に設定していると考えられる。

バルセロナのカンテラ出身で、2014年にクロアチアのディナモ・ザグレブ下部組織に籍を移している。非常に珍しいキャリアだが、翌シーズンにはトップチームデビューを飾っており、若くしてトップチームでの出番を得た。ディナモ・ザグレブでは16歳の時点でトップチームのトレーニングに参加していたといわれており、いくらオルモが優秀でもバルセロナではそうはいかない。その後はライプツィヒに活躍の場を広げ、スペイン代表にも選出されている。

攻撃的なポジションは基本的にどこでもプレイできるユーティリティ性を持っている選手であり、今季のライプツィヒではトップ下、スペイン代表ではサイドのウイングやCFを務めている。このCFに関しては最前線に張るタイプではなく、偽9番的に振舞っており、スペイン代表のルイス・エンリケ監督はたびたびオルモを偽9番で使う。エンリケがほれ込むようにオルモのゼロトップは効果的であり、攻撃が活性化する。そして、何よりオルモ自身が個で得点を取る能力が高く、先日のアルバニア戦ではスーパーゴールを沈めている。

『SPORT』によればバルセロナもオルモの偽9番に注目しており、攻撃に組み込みたいと考えているようだ。今のオバメヤンは正統派のストライカーであり、オルモは良いオプションとなる。また、オルモが来ることでバルセロナのスペイン代表化がさらに進むことになる。現状では左サイドバックのジョルディ・アルバ、センターバックのエリック・ガルシア、アンカーのセルヒオ・ブスケッツ、インサイドハーフのガビとペドリ、前線にはトーレスがマンチェスター・シティからやってきており、スペイン代表の選手を集めるのも連携面を考えると悪い選択肢ではない。

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