“セリエA&プレミア得点ランク首位”がW杯にこない…… 熾烈すぎる各大陸予選の結末

イタリア代表ではインモービレも結果残せず photo/Getty Images

トップクラスのアタッカーがやってこないのは寂しい

各大陸予選によって実力差もあるために仕方のないところもあるが、セリエAとプレミアリーグの得点ランク1位FWがワールドカップ・カタール大会への出場権を失ってしまった。

現在セリエA得点ランク首位に立っているのは、セルビア代表のユヴェントスFWドゥシャン・ヴラホビッチ、そしてイタリア代表のラツィオFWチーロ・インモービレだ。両者は21ゴールずつ奪っているエリートストライカーだが、インモービレ擁するイタリア代表は欧州予選プレイオフを落としてしまった。

イタリアはEURO2020制覇もあってFIFAランクが6位まで上がっていたのだが、TOP10の一角がワールドカップに出場できないところに欧州予選の厳しさがある。
プレミアリーグの得点ランク首位は、エジプト代表のリヴァプールFWモハメド・サラーだ。今や世界最高のアタッカーの1人に挙げられるサラーだが、アフリカ予選では最終の3次予選でセネガル代表に敗れてしまった。

サポーターへ挨拶するサラー photo/Getty Images

アフリカ予選も厳しすぎた

エジプトは今冬にアフリカ・ネイションズカップでもファイナルまで進んでいたチームだが、この3次予選はくじ運が悪すぎた。サディオ・マネを筆頭にアフリカ最高のタレント集団となっているセネガルVSサラー擁するエジプトはあまりにも過酷な組み合わせで、マネとサラーの両名が揃ってワールドカップに出場するシナリオが用意されていなかったのは寂しい。アフリカ予選の厳しさもかなりのものだ。

同じアフリカ予選ではセリエAで2シーズン連続二桁得点を奪っているナイジェリア代表FWヴィクター・オシムヘンもワールドカップ出場権を逃した。ナイジェリアも若い実力者を抱えていたが、3次予選ではガーナ相手に敗北。ナイジェリアは2006年大会以来の予選敗退となってしまい、アフリカ各国の実力が上がっていることもあって予選もますます厳しくなっている。

エールディヴィジで得点ランク首位に立ち、今季はチャンピオンズリーグでもブレイクしたコートジボワール代表FWセバスティアン・ハラー(アヤックス)も予選で落ちているため、ワールドカップで見ることはできない。

プレミア、セリエA、エールディヴィジの得点王をカタールの地で見られないのは悲しいが、これがワールドカップ予選の厳しさなのだろう。

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