かつて“ポグバ以上の才能”とも評価された男の逆襲は 29歳でようやく見つけた安住の地

今季はダービーでプレイしているモリソン photo/Getty Images

鳴かず飛ばずのキャリアを送ってきたが

かつてマンチェスター・ユナイテッドのアカデミーで「ポール・ポグバ以上」との評価された男は、ようやく安住の地を見つけたのかもしれない。これまでは長きにわたって様々なクラブを転々としていたものの、29歳にしてMFラヴェル・モリソンのキャリアはようやく落ち着くことになりそうだ。

優れた才能を備えながらも、これまでは素行面の問題などもあって安定した実績を積むことができていなかったモリソン。かつてマンUのアカデミーではジェシー・リンガードやポール・ポグバよりも優れた才能と評価されていた男だが、これまでのキャリアは実に不安定なものだったと言っていい。マンUも含めれば、昨季までに彼が所属したクラブの総数は「11」。毎年のように所属クラブを変更し、近年はその先々で出番にも恵まれていない状況が続いていた。

しかし、彼にとって12番目の所属クラブとなったダービー・カウンティで、モリソンのキャリアには変化が生まれようとしている。昨夏の移籍市場で同クラブに加入した彼は、今季ここまでチャンピオンシップ30試合に出場してチームの主力に定着。昨季はオランダのテン・ハーグで5試合、一昨季はシェフィールド・ユナイテッドやミドルズブラで計7試合の出場にとどまったが、21-22シーズンはきちんとチームの戦力として機能することとなっている。
これまでは1つのクラブでリーグ戦30試合以上に出場することのなかったモリソンだが、30代を目前にして彼のキャリアはようやく上向いてきたのだろうか。英『Daily Mirror』によると、このパフォーマンスを今後も継続できるようであれば、ダービーは来季も彼との契約を更新する考えを持っているという。かつては“ポグバ以上”と評価されたものの、なかなか結果を残せなかった男が見つけつつある安住の地。今後、モリソンの逆襲劇には期待したいところだ。

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