アーセナル勢でも、マンC勢でもない イングランド代表に存在する“一大勢力”とは

マウントをはじめ、昨今のイングランド代表にはチェルシーの下部組織出身者が多数選出されている photo/Getty Images

同一クラブからの最多選出は4名だが

現地時間17日、イングランド代表は月末に開催される親善試合を戦うメンバーを発表した。今回のメンバーにおいて、所属クラブ別で最大勢力となったのはアーセナルとマンチェスター・シティの2クラブ。両クラブからそれぞれ4名が選出されており、その好調ぶりが反映される結果となっている。

しかし、昨今のイングランド代表においては、そんなアーセナルやマンCよりも気になる“一大勢力”がある。それはここ数年で急増しているチェルシー下部組織の出身者たちだ。FWタミー・エイブラハム、MFメイソン・マウント、MFデクラン・ライス、MFコナー・ギャラガー、DFリース・ジェイムズ、DFマーク・グエーイ。今回のイングランド代表に選出されたプレイヤーのなかで、この条件に当てはまる選手はなんと“6名”もいるのである。

これは非常に興味深い数字と言えるだろう。優秀な人材を抱えながらも、2017-18シーズンには21歳以下の選手に与えたプレイタイムがわずか27分しかなかったチェルシー。数年前までは若手育成とはかけ離れたイメージも強かった同クラブだが、今では下部組織出身者が自国の代表チームで一大勢力となっている。かねてより将来有望な若手は多かったものの、近年はそのヤングタレントへ積極的にチャンスを与えた成果が出始めていると言っていい。エイブラハムをはじめ、買い戻し条項を付帯しての放出なども同クラブのアカデミー出身者が多数頭角を現している要因のひとつと言えるかもしれない。
イングランド代表で急増するチェルシーの下部組織出身者たち。現在の所属クラブだけでなく、代表に選出されたプレイヤーがどのような経歴を持っているかを調べてみると、これ以外にも興味深い共通点が浮かび上がってくるかもしれない。

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