長友は中山に、南野は誰と代わる? 中国戦で機能しなかった左サイドで見たいサムライたち

ここまでの働きを見れば中山先発が妥当か photo/Getty Images

森保監督のチョイスに注目だ

ワールドカップ・カタール大会に向けたアジア最終予選ではここまで第7節まで試合が消化されており、日本代表は2月1日に8試合目となるサウジアラビア戦に臨むことになっている。昨年の10月に行われたアウェイゲームでは0-1と黒星を喫しており、ホームでリベンジしたい。

そんなサムライブルーだが、気になるのはスタメンの人選だ。27日に行われた中国戦は2-0で勝利したが、満足のいく結果ではなかったか。中国相手のホームゲームならば、よりゴールを奪えたはずだ。

特に気になるのは左サイドの人選だ。ここまでは左サイドバックに長友佑都、左ウイングに南野拓実が入る形が鉄板となっており、負けたサウジアラビア戦から5戦連続でその並びとなっている。森保一監督が信頼している並びなのかも知れないが、機能しているとは言い難い。

まず左SBで代役となるのは中山雄太だ。所属クラブではSBとセンターバックの2つのポジションをこなすマルチプレイヤーであり、東京五輪では左SBとして不動の地位を築いていた。テクニックのあるアタッカーに屈しない対人性能の高さとビルドアップで違いを見せることのできる足元の技術を持っており、中国戦では投入直後に高精度クロスから伊東純也のゴールをアシストしている。最終予選での先発はここまでないが、勇気をもって彼を抜擢すべきか。

左ウイングは人選が難しい。南野はこのポジションでプレイするが、常に中央にポジション取りしており、それであれば彼を初めから中央のポジションで起用したい。代役の一番手はオーストラリア戦でオウンゴールを誘発し、ヒーローとなった浅野拓磨か。中国戦は体調不良でベンチ外となったが、既にトレーニングに復帰しており、サウジアラビア戦では起用できる。ボールを保持して崩す際に生きるプレイヤーではないが、伊東や前田大然を彷彿とさせるスピードを持っており、カウンターの際に明確な武器となる。

別の候補としては久保建英や堂安律の名前が挙がる。彼らは左利きのプレイヤーであり、所属クラブでは右サイドで起用されることが多いのだが、今の代表では伊東の存在もあって控えになっている。中国戦でも後半からの投入となったのだが、守備強度が高く、攻撃で違いを作れる選手を控えとするのは勿体ない。堂安の左は試したことのない例だが、中山同様に試すべきだ。

左SBには明確な中山という選手がいるものの、左ウイングではこれといった選手がいない森保ジャパン。中島翔哉や三笘薫を招集できなかったことが大きく響いており、森保監督は中国戦で機能しなかった左サイドをどのように改善するのだろうか。

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