“ノイアーの後継者”にはなれないのか バイエルンでの未来見えぬニューベルの苦悩

現在はモナコにレンタルされているニューベル photo/Getty Images

モナコではパフォーマンス上昇中も

2020年夏の移籍市場でシャルケから加入した際には、その経歴から“NEXTマヌエル・ノイアー”と期待された。しかし、今後彼がバイエルン・ミュンヘンで輝くことはもうないのだろうか。当初は期待されていたものの、現時点でGKアレクサンダー・ニューベル(25)の立場は厳しい。

大きな希望を持ってバイエルンに加入したはずが、加入初年度となった2020-21シーズンは公式戦での出場がたった4試合しかなかったニューベル。ノイアーの後継者として一定の出場機会を得ながら成長していくはずが、今なお圧巻のパフォーマンスを披露する大先輩にカップ戦などでの出番も食われてしまう格好となった。

これを受けて、現在のニューベルは出場機会を求めてリーグ・アンのASモナコへとレンタル移籍している状況だ。近頃はパフォーマンスも安定してきており、再出発の出だしはまずまず順調と言っていいだろう。レンタル期間が終了する1年半後には、バイエルンで面白い存在となるかもしれない。昨今のニューベルにはそんな雰囲気が漂っている。
しかし、その一方でバイエルンはノイアーとの現行契約を2026年まで延長するつもりだと独『Spox』が伝えている。これが実現するとなれば、やはりニューベルの立場は厳しいままか。モナコで余程の成果を挙げない限り、バイエルンで輝く未来は見えてこないかもしれない。

「マヌが今と同じレベルでプレイしている限り、世界中の誰もが彼を追い抜くことは困難だ。アレックス(ニューベル)もそうだね。現時点では少し厳しい」(独『Sport 1』より)

そんななか、ニューベルについてはユリアン・ナーゲルスマン監督もこのようにコメントを残している。才能はあるものの、ノイアーという高すぎる壁に前を塞がれているドイツの守護神。はたして、ニューベルは今後どのようなキャリアを歩んでいくのだろうか。逆襲劇には期待したいところだが、依然として状況は厳しい。

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