34歳がリーグ2位の評価点を叩き出す トルコで躍動するスロバキアの“モヒカン戦士”

今季はトラブゾンスポルでプレイしているハムシク photo/Getty Images

かつて“ナポリの象徴”だった男

かつてはナポリで“バンディエラ”とまで呼ばれた男は、トルコでもそのクオリティを存分に発揮している。一度は中国へ渡ってややサッカー界における存在感が薄れることとなったが、スロバキア代表MFマレク・ハムシク(34)は帰ってきた欧州の地で再び輝き始めた。

2019年冬に長く活躍したナポリを離れ、中国の大連一方へと向かったハムシク。しかし、同国で2年間プレイしたのち、彼は欧州の舞台へと帰ってきた。昨年3月にスウェーデンのIFKヨーテボリに移籍すると、その半年後には現在プレイしているトラブゾンスポルに加入。今季はリーグ戦19試合に出場し、ここまでスュペル・リグ首位を快走するチームを支えている。

そんなハムシクが残しているスタッツが凄まじい。昨年7月で34歳を迎えた同選手だが、その高いパスセンスは今なお健在。データサイト『SofaScore』によると、21-22シーズンのハムシクはパス成功数(1194本:リーグ3位)やキーパス数(45本:同4位)、アタッキングサードにおけるパス成功数(292本:同1位)といったあらゆる部門でリーグ屈指の数字をマークしている。さらに、ロングパス成功率でも100本以上成功させている選手のなかでダントツの70.86%という数字を記録中だ。
舞台は欧州5大リーグ外だが、それでもハムシクが残しているこれらのスタッツは圧巻と言わざるを得ない。加えて、このベテランMFは『SofaScore』による1試合平均採点もリーグ全体2位となる「7.51」をマークしているというのだから驚きだ。

30代半ばを迎えても、トルコで印象的なパフォーマンスを披露しているハムシク。トップシーンからは離れてしまったが、まだまだスロバキア代表MFはピッチ上で元気な姿を見せている。

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