昨季《28ゴール》のFWは今夏の補強失敗組に 大苦戦のライプツィヒが外した今夏の補強策

ライプツィヒへ加わったアンドレ・シウバ photo/Getty Images

昨季覚醒したかと思われたが……

今夏移籍した選手の中で、結果を出せていない失敗組に入れられるのは誰か。

アトレティコ・マドリードからチェルシーにレンタル移籍したMFサウール・ニゲス、ノリッジ・シティからアストン・ヴィラへ向かったMFエミリアーノ・ブエンディアも失敗組に挙げられることが多いが、期待に応えられていない選手は他にもいる。

ショックが大きかったのは、フランクフルトからライプツィヒへ移籍したポルトガル代表FWアンドレ・シウバだ。
昨季ブンデスリーガで28得点を挙げたシウバは完全覚醒の時を迎えたかと思われた。しかし、2300万ユーロの移籍金で加わったライプツィヒでは、ここまでリーグ戦14試合で3得点3アシスト。最悪とまでは言えないものの、昨季28得点を挙げたストライカーとしては得点ペースが悪い。失敗組に入れられても文句は言えないだろう。

ライプツィヒといえば補強上手なクラブと考えられてきたが、今夏は外れだ。アンドレ・シウバに加え、アヤックスから迎えた19歳のFWブライアン・ブロビーもリーグ戦では111分しかプレイしていない。若すぎるところはあるが、今の結果はやや寂しい。

また今夏のライプツィヒは主力の流出も大きく、DFダヨ・ウパメカノがバイエルンへ、DFイブラヒマ・コナテがリヴァプール、MFマルセル・ザビツァーもバイエルンへ。

さらにウォルバーハンプトンへレンタルさせた韓国代表FWファン・ヒチャンがプレミアリーグの舞台でまずまずの結果を残してしまうのだから、ライプツィヒとしては少々複雑か。

今夏には指揮官ユリアン・ナーゲルスマンもバイエルンへ向かってしまい、ジェシー・マーシュを迎えたライプツィヒはここまで5勝3分6敗の8位と大苦戦だ。補強が失敗に終わった感は否めない。

若すぎるという点ではバルセロナから18歳MFイライス・モリバを迎えたが、こちらも即戦力にはなり切れなかった。他にもディナモ・ザグレブより19歳のDFヨシュコ・バルディオル、ストラスブールより21歳DFモハメド・シマカンを加えたが、守備面ではウパメカノとコナテの流出が痛すぎたか。

ここ3シーズンは3位、3位、昨季は2位と結果を残してきたが、今季このままではトップ4入りも怪しいかもしれない。ライプツィヒの場合は今冬や来夏にも優秀な若手を引き抜いてチームを再構築してくるだろうが、今夏の補強は満足のいくものではなかったか。

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