トゥヘル体制で先発25試合のみ 常に走り回ってきた“鉄人MF”に続く怪我の不安

世界最高峰のセントラルMFとして称賛されてきたカンテ photo/Getty Images

後継者を探すタイミングなのか

まるで肺をいくつも持っているかのように動き回り、疲労を感じさせない鉄人だったMFに異変が起きている。

最近の動きが不安視されているのは、チェルシーMFエンゴロ・カンテだ。

カンテが一躍有名となったのは2015-16シーズンにレスター・シティの一員として奇跡のプレミアリーグ制覇に大きく貢献したところからだが、当時もカンテはリーグ戦37試合に出場。レギュラーを掴んでからはほとんどのゲームで先発しており、カンテを鉄人と思った人も多いはずだ。
それはチェルシーへ移籍してからも変わらなかったのだが、2019-20シーズンより筋肉系の故障が増えてきた。プレミア参戦後は初めてリーグ戦出場数が30試合を下回ることになり、その頃から軽度の故障で数試合を欠場する機会が増えた。

今季もそれは続いていて、トーマス・トゥヘル体制になってからのカンテは53試合中25試合にしか先発出来ていない。

筋肉系の故障は癖になることもあり、カンテも30歳を迎えた。現代サッカー界では30代後半でフル稼働しているプレイヤーも珍しくないが、チェルシーもカンテの後継者探しに動く頃合いかもしれない。

それはフランス代表も同じで、来年のワールドカップ・カタール大会でもカンテが元気よく走り回ってくれるとは限らない。

モナコでは21歳MFオーレリアン・チュアメニが躍動しているため、チュアメニがポジションを奪う可能性もあるだろう。

単なるボールハンターではなく、攻撃でも違いを生むセントラルMFへ成長したカンテに怪我でブレーキがかかるのは残念だが、また鉄人の如く走り続けるカンテの姿を見られるのか。離脱するケースが目立ってきているのは心配だ。

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