インテルの右サイドで暴れ始めた“NEXTマイコン” 超攻撃的WBがついに本領発揮だ

ローマ戦で見事なゴールを決めたダンフリース photo/Getty Images

ローマ戦で好パフォーマンス

シモーネ・インザーギ監督率いるインテルの快進撃が止まらない。現地時間4日に行われたセリエA第16節でASローマに3-0で完勝し、先月末から続く公式戦での連勝を「5」にまで伸ばしてきた同クラブ。2021-22シーズンのセリエAでは序盤戦にナポリとACミランが首位戦線を引っ張ってきたが、昨季王者にも次第にエンジンが掛かってきている。

そんなインテルのなかで、今後のさらなる活躍に期待がかかるのはオランダ代表DFデンゼル・ダンフリースだ。今夏退団したアクラフ・ハキミに代わる右ウイングバックとしてPSVから加入した男は、ここから急激にチーム内での存在感を高めてくることとなるかもしれない。序盤戦こそまだセリエAの水に慣れていない印象も否めなかったが、今回のローマ戦における同選手のパフォーマンスは文句のつけようがないほどに素晴らしいものだった。

なかでも強烈なインパクトを残したのはチーム3点目を奪った39分のシーンで、このオランダ代表DFは見事な動き出しからインテル移籍後初ゴールをゲット。相手DFの死角をとる動きに、ワンバウンドのクロスを頭で合わせたシュートはいずれも完璧だったと言っていい。かねてより得点力のあるWBという触れ込みではあったが、それにしてもこのゴールを奪うまでの動作は洗練されていた。この場面を切り取って彼をストライカーと紹介しても、納得する人は少なくないはず。そう思えるほどにこのダンフリースのゴールはパーフェクトな一撃だった。
加えて、このローマ戦では自慢のスピードやフィジカルの強さを活かしたパワフルなプレイも目立ったダンフリース。右サイドで躍動する彼の姿に、かつて世界最強のSBとも称されたマイコンを重ねたファンも多いのではないだろうか。このローマ戦におけるパフォーマンスを継続できれば、ダンフリースがマイコンと同等に語られる日もそう遠くはないかもしれない。

いよいよその本領を発揮し始めたオランダの超攻撃的WB。はたして、ダンフリースはこの調子でインテルをさらなる高みへと導くことができるか。ネッラズーリで暴れる“NEXTマイコン”の活躍からは今後も目が離せない。

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