フランスの地で甦った“カカー2世” ミランにもいた万能MFが見せる復活劇

リヨンやブラジル代表で躍動するパケタ photo/Getty Images

得点能力も開花したテクニシャン

数年前、ACミランでプレイしていた際には“カカー2世”として大きな注目を集めていた男。チーム事情もあって最終的には徐々に出番を減らして退団となってしまったが、加入当初の彼が見せていた輝きに魅了されたファンも少なくはなかったことだろう。

その男とは、ブラジル代表MFルーカス・パケタ(24)だ。ミラン退団で少し欧州サッカー界における陰が薄くなってしまった印象もある同選手。だが、その後2020年夏に向かったリヨンで彼は復活の兆しを見せている。

なかでも、注目すべきは得点能力の向上だ。ミラン時代には公式戦44試合の出場でわずか1ゴールに終わった同選手だが、今季は公式戦17試合の出場で早くも6ゴールを挙げている。中盤セントラルやトップ下、サイドハーフ、さらにはセンターフォワードとさまざまなポジションをこなしつつも、パケタはコンスタントにゴールに絡むことのできる選手となったのだ。

元来の強みであったチャンスメイク能力に加えて、守備でもハードワークを厭わず、ついには類まれなる得点能力も開花。あらゆるポジションをこなせる対応力と併せて、まさに現在のパケタはなんでもできる真の“万能MF”になったと言っていいだろう。

そのプレイぶりが評価され、現在はブラジル代表でもガッチリと定位置をキープしているパケタ。カタールW杯に向けた南米予選では、2021年にチームが消化した9試合中8試合でスタメン出場を飾っている。そして、現地時間12日に行われたコロンビア代表戦(◯1-0)でも、72分には貴重な決勝ゴールをマーク。ミラン退団後にキャリアが停滞してしまうかもしれないと心配された男は、むしろリヨンへ渡ってから充実の時間を過ごしている。

ミラン時代は主に中盤で起用されていただけに、役割の違いから単純比較はできない。しかし、フランスの地でパケタが以前よりワンランク上の領域へと足を踏み入れたことは事実だろう。はたして、リヨン行きをキッカケとして華麗なる復活を遂げたテクニシャンは、ここからどれほどその影響力を増してくるのか。甦った“カカー2世”のプレイからは、今後も目が離せない。

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