まるでペップ時代のラームのよう? ミランの右サイドで進化する“変幻自在のSB”

今季ミランで印象的な活躍を披露しているカラブリア photo/Getty Images

状況に応じて巧みなポジショニングを披露

2021-22シーズン、ここまでリーグ戦8試合を終えて首位ナポリを2ポイント差で追う2位ACミラン。2019-20シーズン途中にステファノ・ピオリ監督が就任して以降、同クラブはめざましく成長を遂げている。

そんなミランのなかで、今季とくに興味深い存在となっているのがDFダビデ・カラブリアだ。ピオリ監督就任直後こそどこか頼りないイメージもあったが、2021-22シーズンの同選手は右サイドバックとして大車輪の活躍を披露している。

そして、その貢献度の高さは現地時間16日に行われたセリエA第8節エラス・ヴェローナ戦でも見て取れた。この試合でいつものように右SBとして先発出場を果たしたカラブリアは、ときに中盤の位置に入り込みながらチームのビルドアップに参加。単にサイドをアップダウンするだけでなく、状況に応じてプレイするポジションを巧みに変えながら90分間を戦った。そのプレイぶりには伊『Gazzetta dello Sport』も「さながらペップ・グアルディオラ時代のバイエルンにいたラームのよう」との評価を下している。以前から器用な選手ではあったが、ここにきてカラブリアは新たな扉を開きつつあるのか。
「カラブリアは非常にインテリジェンスのある選手だよ。元は中盤の選手だったから、今まさにその経験が生きている。ポジションを変えても他の選手の邪魔にならないことは大切だ。そして、彼はそれが得意なんだ。テオ(・エルナンデス)とは少し違う特性を持っているね」(伊『Sky Sport』より)

そして、このカラブリアの巧みなポジショニングに関しては、チームを率いるピオリ監督も一目置いている様子だ。ラームと比べればまだ足りない面も多いが、そのスタイル自体は非常にユニークなものとなりつつあるカラブリア。これまではミランのSBでは左サイドに陣取るT・エルナンデスの攻撃力にスポットライトが当たることも多かったが、右サイドで変幻自在の役割をこなすカラブリアからも目は離せない。

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