マティッチに頼り続けるわけにはいかない マンUに必要なのは一線級の守備的MFだ

十分な休養さえ与えれば素晴らしいパフォーマンスを披露するマティッチだが…… photo/Getty Images

マクトミネイ、フレッジも物足りない

今夏FWジェイドン・サンチョを確保することに成功し、DFラファエル・ヴァランの獲得も近いとされるマンチェスター・ユナイテッド。この補強によって戦力は大幅にアップすることが予想されるだけに、2021-22シーズンの赤い悪魔は例年以上の快進撃を披露してくれるかもしれない。今からマンUの華麗なる復活劇に期待を寄せている人も多いだろう。

しかし、マンUがプレミアリーグにおける栄冠を取り戻すためには、少し足りない部分がある。新シーズンを迎えるにあたって、気になるのは守備的MFのポジションをどうするかだ。

ポール・ポグバやブルーノ・フェルナンデスに加え、ドニー・ファン・デ・ベークやジェシー・リンガードといった楽しみな選手が多い攻撃的MFと比べて、絶対的な選手が不在となっているマンUの守備的MF。候補としてはスコット・マクトミネイやフレッジ、ネマニャ・マティッチなどがいるものの、彼らのうちシーズンを通してレギュラーを張れそうな人物がいないのは少し心配だ。
おそらく、開幕戦の先発はマティッチとなるだろう。同選手は7日に行われたプレシーズンマッチのエヴァートン戦で抜群の安定感を披露。十分な休養さえ得ることができれば、今でもそのプレイの精度は世界でも屈指のレベルにあることを証明してみせた。しかし、彼ももう33歳。前述したように、活躍させるには“十分な休養”が必要となっており、コンスタントにハイパフォーマンスを継続するのは困難な年齢となっている。

マクトミネイやフレッジも悪い選手ではないのだが、なかなか殻を破れずにいる印象は強い。それだけに、マンUがプレミア制覇を本気で狙うのであれば、今夏のうちに活きのいい守備的MFを確保しておくのは必須といえるか。そういう事情もあるだけに、現在獲得が噂されているウォルバーハンプトンのMFルベン・ネベスは確保しておきたいところだ。

マティッチは抜群の安定感を誇る選手だが、彼に頼りきりとなるわけにはいかない今後のマンU。さらに上を目指すためには守備的MFの整備が必須となるかもしれない。

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