エースと司令塔が引き抜かれる? 21-22シーズンに向けて苦しいサウサンプトンの現状

来季はトップハーフでフィニッシュしたいが photo/Getty Images

ハーゼンヒュットルもそろそろ結果が欲しい

既に21-22シーズンの優勝候補について話が挙がるなど、盛り上がりを見せているプレミアリーグ。更に中堅のアストン・ヴィラが積極補強に動いており、来季も何か波乱が生まれそうだ。

しかし、ポジティブなニュースばかりではなく、今後の不安が大きいチームもある。サウサンプトンもその一つだろう。日本代表の南野拓実が所属しており、昨季は何かと話題に挙がるクラブだったが、15位でのフィニッシュと何かを変えなければ21-22シーズンも降格圏に巻き込まれてしまう。また、エースストライカーであるダニー・イングスは移籍を明言しており、彼に代わるストライカーの確保も必須だ。

現状、合意に至った補強は昨季からチームに在籍していたFWテオ・ウォルコットの完全移籍とリーグ・アンのスタッド・ブレストからDFロマン・プローを獲得したのみだ。

プローに関してはフランスの世代別代表にも選ばれており、有望な若手のため良い補強ではあるが、物足りないのが本音だ。まだ、開幕まで時間があるとはいえ、今後の補強が大事になってくる。

必要なのはジェイムズ・ウォード・プラウズと共に中盤を制圧できる選手か。昨季はオリオウ・ロメウがその役割を担っていたが、彼が怪我で離脱した際は中盤のフィルターが効いておらず、苦しい試合が続いていた。終盤には復帰したが、彼に代わる存在が必要となりそうだ。また、前述したアストン・ヴィラがウォード・プラウズの獲得を狙っているとの報道もあり、彼の放出はチームのさらなる崩壊を意味するだろう。

このように補強ポイントが多いセインツ。指揮官であるラルフ・ハーゼンヒュットル体制も4年目となり、結果が出せなければ指揮官の首も怪しいか。勝負の年となりそうな21-22シーズンはどのような活躍を見せるのか期待したい。

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