抜群の攻撃性能に守備意識の高さも兼備 アトレティコが狙うセリエA屈指のMF

今季もウディネーゼを大黒柱として支えたデ・パウル photo/Getty Images

セリエA屈指の攻撃的MF

チャンピオンズリーグ決勝も終わり、いよいよ欧州各クラブの補強動向が気になる時期がやってきた。なかでも、気になるのは各国リーグ優勝クラブがどのような動きを見せるのかだ。栄冠を掴み取ったとはいえ、一安心とはいかない。偉大なサイクルを終わらせないためにも、彼らは今季以上の戦力を整えようと必死なはずだ。

そんななか、リーガ・エスパニョーラ王者もさっそく動き始めたようだ。今季同リーグを制したアトレティコ・マドリードは、セリエAのウディネーゼに所属するアルゼンチン代表MFロドリゴ・デ・パウル(27)の獲得に向けて交渉をスタートさせているという。伊『calciomercato』によると、アトレティコはすでに獲得オファーを提示した模様だ。

デ・パウルは攻撃的中盤を主戦場とするセリエA屈指のチャンスメイカー。テクニカルなドリブルに高精度のパス、さらには自ら放つミドルシュートも魅力的だ。今季はリーグ戦35試合の出場で9ゴール10アシストを記録していることからも、その攻撃性能の高さは窺い知ることができる。さらに、ドリブル成功数(122回)やビッグチャンスクリエイト数(20本)はリーグトップの数字。今季ポゼッションのエッセンスを取り入れたアトレティコのサッカーをさらに進化させる存在として、デ・パウルはまさに理想的と言えるだろう。
加えて、基本的な守備性能を備えている点も、デ・パウルがアトレティコの興味を惹いた大きな要因だろう。そのオフェンス面に注目が集まりがちな同選手だが、中盤での献身的な守備でも今季はチームを大いに助けた。ディフェンスに関しては突出した存在でこそないものの、意識の高さは光る。今季リーグ戦で記録したタックル数が42回(チームMF中3位)を数えていることからも、一定レベルで守備に貢献していたことは見て取れる。加入が決定した際には、ディエゴ・シメオネ監督の下でこの部分がどこまで伸びるかにも注目したいところだ。

圧倒的な攻撃性能に加え、守備意識も高いデ・パウル。まさに彼は今のアトレティコにうってつけの選手と言えるだろう。はたして、2020-21シーズンのリーガ王者は夏の移籍市場でこの27歳を無事に確保することができるのか。アルゼンチン代表MFが加入となれば、大きな力となることは間違いない(記事内スタッツはデータサイト『Sofa Score』より)。

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