右サイドを制圧したリース・ジェイムズ プレミア王者もお手上げの対人性能

要所で強さを見せたジェイムズ photo/Getty Images

特徴的なドレッドヘアーからイメージチェンジしたジェイムズ

監督解任から急激に力を付け、チャンピオンズリーグのファイナルまで駒を進めたチェルシー。トーマス・トゥヘル就任以降、難攻不落の守備を形成している。

30日に行われた対マンチェスター・シティ戦でも攻撃に強みを置いている相手に対し、90分間で枠内シュートをたったの1本に抑えている。準決勝でパリ・サンジェルマンに2戦合計スコア4-1で勝ち上がった相手にこの数字は凄まじい。

特に右ウイングバックを務めたリース・ジェイムズの守備は完璧だったと言える。対峙した相手がラヒーム・スターリングとイングランド代表で10番を背負うドリブラーだったが、しっかりと対応していた。

そんな格上の相手に対し、ジェイムズは素早いプレスで前を向かせない守備で対応。これが大正解であった。データサイト『WhoScored.com』によればタックル成功数が7回とチーム最多の数字を記録しており、ジェイムズの対人守備の強さが分かる。これにより、スターリングは前を向けず味方にリターンパスするだけとなっており、チームでそのパスを狙い目としたカウンターも行っていた。相手はそれを嫌ってか左からの攻撃を少なくし、中央突破がメインとなっていたが、それも跳ね返しておりまさに難攻不落の守備の完成だ。

少し気になった点を挙げるとすれば、カウンターの対応か。スターリングはスピードに乗らせると非常にやっかいな選手であり、前半は何度もボックス内に進入されていた。そこからのフィニッシュは抑えていたが、簡単にボックス内に入れさせるのは得策ではないだろう。

まだ21歳と若いが、着実に成長しているジェイムズ。来季以降もセサル・アスピリクエタと組む堅い右サイドに注目したい。

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