中盤にカンテが居れば大丈夫 要所で見せる3人分の働き

豊富なスタミナで各局面を活性化させたカンテ photo/Getty Images

プレミアに続きCLのタイトルも獲得したカンテ

クラブのレジェンドであるフランク・ランパードをシーズン途中で解任し、トーマス・トゥヘルを招聘したチェルシー。現状ではこの選択が大当たりとなっており、2011-12シーズン以来となるビッグイヤー獲得も成し遂げたのだ。

そんなチェルシーだが、CLファイナルでは攻撃に強みを持っているマンチェスター・シティを完封し、白星を挙げて見せた。各局面でのデュエルに勝利しており、その中でもエンゴロ・カンテの働きは素晴らしい出来であった。

この試合で特に目立ったのはボール奪取能力だ。チェルシーがピンチとなる場面で何度もファウルなしでボールを奪っており、相手の攻撃を無効化していた。特にマンCの中心選手であるケビン・デ・ブライネがドリブルで危険な位置まで進入した際も後ろから足を延ばしてボールカットに成功している。

また、中盤の選手ということもあるが、各局面でのポジショニングセンスが抜群だ。守備では相手の嫌なところに、攻撃ではパスコースを作る動きとカンテが効いている場面が多く、ピッチ上にカンテが複数人いるのかと思わせてしまうほどだ。

「ミラクルレスター」で脚光を浴びた遅咲きのカンテだが、ビッグイヤーも獲得となった。次は来月に控えるEURO2020か。カンテを擁するフランス代表に注目したい。

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