エリートリーグで浦和相手にハットトリックの練習生 関東学院大FW村上悠緋とは何者か?

村上悠緋はどのクラブへ入団するのか(写真はイメージ) photo/Getty Images

横浜FMでスタメン出場の大学3年生

10日に行われたJエリートリーグのグループA第3節で横浜F・マリノスが浦和レッズに5-2と勝利。この試合で3ゴールを決めて横浜FMを勝利に導いたのは、なんと練習生のFWだった。その選手の名前は村上悠緋。関東学院大学のエースストライカーである。

第1節の名古屋グランパス戦でも途中出場を果たした村上。左サイドから裏へ抜け出すと、スルーパスに反応して1対1になる。シュートはGKに弾かれてしまったが、持ち味のパワーとスピードを武器に決定機を創出。得点は奪えなかったものの、横浜FMの一員として前線で積極的にアピールした。

その村上は、浦和レッズ戦でスタメン出場。相手GKは現役日本代表の西川周作だったが、お構いなしに開始5分でゴールネットを揺らした。後半にGKが大ベテランの塩田仁史に代わっても得点を狙い続け、77分と85分にゴール。ハットトリックの活躍でチームの勝利に大きく貢献した。
現在20歳の村上は関東学院大の3年生。持ち前のパワーを武器に高い推進力を誇る関東屈指のストライカーだ。昨季の関東大学サッカー2部リーグ戦では、22試合で20ゴールを記録して得点王を獲得。20得点は現湘南ベルマーレの大橋祐紀が、2018年に記録した関東2部が現行形式となってからの過去最多得点(21得点)にあと1点に迫る成績だ。2部得点王には過去に伊東純也なども名を連ねており、村上も未来のスター選手候補の1人である。

現在3年生であり、進路は決まっていない村上。今後も各クラブでの練習参加などは行うかもしれないが、横浜FMでここまでの活躍ぶりは良いアピールにつながるはずだ。また今季は関東2部で4試合に出場し、いまだノーゴールだった。しかし浦和戦でのハットトリックや日本代表GKから奪った得点は本人の自信になるだろう。ここから大量得点となるか。2年連続得点王の獲得と、今後のJクラブへの動向にも注目だ。

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