沈黙したラ・ロハの右サイド 対照的に左サイドは新星が魅せる

右サイドバックで先発したジョレンテだが、前線との連携は構築中 photo/Getty Images

対照的だったスペインの両サイド

25日に行われたワールドカップ欧州予選グループB、スペイン対ギリシャの一戦は1-1の痛み分けとなった。

この日ボール保持率80%を記録したスペインが数字の通り終始、押し込むも堅守を誇るギリシャの前では1点を奪うことで精一杯だった。それでも、自陣からの組み立ては洗練されており、センターバックを務めたセルヒオ・ラモスから繰り出されるピッチを広く使ったパスはミドルサードを省略し、一気にギリシャ陣地に攻め込む効果的なプレイだったと言える。

しかし、重要なのはアタッキングサードでの出来。この試合、右サイドで先発したフェラン・トーレスとマルコス・ジョレンテの連携はまだまだ連携不足を感じさせた。右に張ってボールを受けるトーレスと、オーバーラップを仕掛けるタイプのジョレンテのコンビであったため、プレイエリアが渋滞してしまっていた。時間が経つにつれ、ジョレンテがインナーラップを行うようになるも、トーレスからパスは来ず、右サイドからの攻略は難しくなってしまった。
 
「ギリシャの守備陣を攻略しようと試みたが、失敗に終わってしまった。ボールロストが多すぎる」西『SPORT』は試合後に手厳しい評価を下している。トーレスに関しては、所属クラブでここ最近出場機会を得られておらず、試合勘の無さを露呈してしまった。
 
対照的に左サイドでは先発のダニ・オルモがクロスバー直撃弾を放つなど攻撃に違いを見せ、途中交代のブライアン・ヒルも鋭いドリブルから相手守備陣を混乱させて好機を演出していた。フル出場を果たした左サイドバックのホセ・ガヤは終始、高い位置を取ってディフェンスラインの裏のスペースからチャンスを創出しており、難しい結果に終わった右と比べれば好感触であったと言える。
 
28日にはジョージアとの一戦を控えており、右サイドのテコ入れは急務と言っていい。交代で入ったミケル・オヤルサバルも悪くはなかったが、所属元では左での起用が多いため、不慣れな印象であった。人員不足が目立つ右サイドだが、次は本職のペドロ・ポロを使うのか。今後のルイス・エンリケの采配に期待したい。

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