プレイするのが嫌になるほどの差 ベテランMFを絶望させたメッシの実力

2019年冬から半年間バルセロナでプレイしたボアテング photo/Getty Images

「言葉を失った」

あまりに大きな才能を目の当たりにしたとき、やはり多くの人は自分の能力に疑いを持ってしまうものなのだろうか。かつてバルセロナでプレイした選手が、アルゼンチン代表FWリオネル・メッシとの間に感じた絶望的なまでの差について話している。

その選手とは、2019年冬にサッスオーロからのレンタルで半年間だけバルセロナに在籍した元ガーナ代表MFケビン・プリンス・ボアテングだ。かつてはACミランでチームの中心として活躍した時期もある同選手。バルセロナ加入時は31歳を迎えていたが、それでも彼はテクニックに関して相当な自信を持っていたはずだ。

しかし、ボアテングはメッシのプレイを見て、世界の広さを思い知ったのだという。同選手はバルセロナのエースと一緒にトレーニングをした際、彼の技術があまりに高すぎてサッカーをすることが嫌になったと話している。英『THE Sun』が伝えた。
「メッシと初めて一緒にトレーニングをしたときは、言葉を失ったよ。それまで、僕は常にクリスティアーノ・ロナウドが世界一だと主張していた。だけど、メッシを見てそれが変わった。人間ではないとさえ思ったね。とにかく、普通ではなかったよ。彼と練習することで、僕はキャリアで初めて自分が選手として不十分であることを思い知らされた。それほどまでに、メッシは素晴らしかったのさ。『もう終わりだ。やめよう』。練習中にそんなことを言いたくなったね」

メッシとの間にあった実力差に、絶望にも似た気持ちを抱いたというボアテング。かつてミランで伝統ある10番を背負っていた男でさえ、キャリア通算6度のバロンドール受賞を誇るレフティーにはどうやっても勝てないと思い知らされたようだ。世界トップクラスの選手が集うバルセロナにおいても、圧倒的な実力を誇示し続けるメッシ。はたして今後、この男が人並みのレベルにまで衰える時期というのは訪れるのだろうか。全盛期と比べてパフォーマンスの低下が指摘されるアルゼンチン代表FWだが、まだまだ他の選手には負けていない。

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