チームを引っ張る存在はいないのか マンUが“頼れる主将”を求めている

現在マンUで主将を務めているマグワイア photo/Getty Images

B・フェルナンデスも適任ではない?

今のマンチェスター・ユナイテッドに、リーダーとしてふさわしい選手はいないのか。プレイ面で優秀な選手こそいるものの、精神面でチームを引っ張る柱の不在。これは現在の赤い悪魔において、深刻な問題となっている。

昨冬の移籍市場においてアシュリー・ヤングが退団して以降、マンUの主将を務めているのはイングランド代表DFハリー・マグワイア。同選手は今季出場した公式戦12試合で全て腕章を託されており、オーレ・グンナー・スールシャール監督から信頼されていることが窺える。

しかし、同選手のリーダーシップに疑問を持っているファンは少なくないだろう。DFとしての能力こそ及第点のマグワイアだが、ピッチ上での振る舞いは他の選手とそれほど変わらない試合が多い。味方を鼓舞することもしなければ、積極的にコミュニケーションを取る姿もそれほど見られない。現在のマグワイアは、ただ腕章を巻いてプレイしているだけのように映るのだ。この姿を見て、SNS上では「ブルーノ・フェルナンデスに主将を交代すべき」といったファンの意見も盛り上がってきている。
ピッチ上で積極的にチームメイトと会話を交わすB・フェルナンデスであれば、たしかに主将には適任か。だが、クラブOBのリオ・ファーディナンド氏は攻撃の中心を担う同選手にそこまで任せることはできないと主張。そういった面も含めて、現在のマンUには主将の適任者がいないと同氏は英『BT Sport』へ次のように語る。

「今季彼らの試合をいくつか見たけど、ユナイテッドにはリーダーが必要だ。マグワイアは主将だが、その役割を果たすことができていないよ。代わりにブルーノへ腕章を託すべきとの声もあるが、彼はボールを持つ機会が多いからあまり適任ではないように思える。そういうことを考慮すると、今のチームには誰一人として適任者がいないんだ。これは問題だよ」

かつてはブライアン・ロブソン、スティーブ・ブルース、エリック・カントナ、ロイ・キーンといった名主将を生み出した同クラブ。しかし、現在のチームに優れたリーダーとなれる選手はいないか。冬の補強ですぐに解決できる問題でもないだけに、しばらくマンUはこの課題に苦しめられることとなるかもしれない。

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