中島翔哉を止められない カタールW杯、森保ジャパンの主役は“新10番”だ

10番を背負う中島 photo/Getty Images

パラグアイ戦でも高い評価

森保ジャパンですっかりお馴染みのユニットとなったのが、堂安律、南野拓実、中島翔哉の2列目トリオ、そして最前線の大迫勇也が絡む攻撃だ。2列目の顔ぶれは昨年のロシアワールドカップから大きく変わることになったわけだが、2列目の3人と大迫が絡む攻撃は自由自在で見ていて面白い。森保ジャパンを象徴する看板ユニットと言っていい。

中でも話題を集めるのは、10番を任されるFW中島翔哉だ。左サイドを主戦場とする中島は日本人選手らしからぬ遊び心を持っており、奇抜なアイディアとそれを実現するだけの高度なテクニックを備えている。中島がボールを持つとワクワクするサポーターも多いはずで、これほどドリブル突破にバリエーションを持つ日本人選手も珍しい。

得点こそなかったが、中島は5日のパラグアイ代表戦でも存分に能力を披露。前半45分間で退いたが、日本の各選手に採点をつけているブラジル『Globo Esporte』は中島に最高点となる7.5点の評価を与えている。
「序盤はチームの攻撃が右からスタートしたためゲームに参加するのに時間がかかったが、すぐにファーストタッチやドリブル、ビジョンで才能を発揮。両方のゴールで決定的な役割をこなした。ピッチで最高の選手を決めるには45分間が必要だった」

中島はこのように評価されており、大迫が決めた1点目の場面でも中島は左サイドを駆け上がる長友佑都にスペースを空けつつパスワークに絡み、得点に関与している。南野が決めた2点目のシーンでも、中島が右サイドから一気に駆け上がってきた酒井宏樹を見逃さずにパスを出し、その折り返しからゴールが生まれている。

ボールを持ちすぎる、守備意識が低いなど批判を浴びることもあったが、このゲームでは自陣深くまで戻る献身性も披露。日本の新10番は南野や大迫との連携を深めつつ、確実に成長している。

10日からは2022カタールワールドカップへ向けた戦いが本格的にスタートするが、カタールで主役となるのは中島か。ロシアワールドカップから約1年。中島が10番を背負うにふさわしい選手だとサポーターを納得させるには十分な時間となったのではないだろうか。

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