明治安田生命J1リーグの第17節が29日に行われ、同リーグ首位のFC東京が2位の横浜F・マリノスに4-2で勝利した。
リーグ戦では第10節より得点が無かったFW永井謙佑(FC東京)が、この首位攻防戦で躍動。1-1の同点で迎えた前半38分、F・マリノスのコーナーキックを跳ね返したFC東京がカウンターを発動すると、自陣から永井が全力疾走で攻撃参加。MF髙萩洋次郎からのロングパスを受けて相手最終ラインの背後に抜け出すと、ループシュートで逆転ゴールを挙げた。永井の勢いは後半も衰えず、同10分には鋭いドリブルで敵陣ペナルティエリア左隅に侵入し、浮き球を送ってFWディエゴ・オリヴェイラのゴールをアシスト。 さらに同17分にもDF小川諒也のスルーパスに反応して相手最終ラインの背後を突き、自身のシュートのこぼれ球がディエゴ・オリヴェイラのゴールに繋がった。
同試合終了後、永井はミックスゾーンで報道陣の囲み取材に対応。「(今日は)相手にボールを持たせておけば良いかなと。ボールを奪った後にパワーを使うですとか、相手のペナルティエリアに入ったら仕掛けるというのを考えながらやっていました」と試合を振り返っている。
また、同選手は同じくミックスゾーンで『theWORLD』の取材に応じ、今後極めたいプレイについて語ってくれた。
─今日は相手の最終ラインが高かったこともあり、永井選手の持ち味であるスピードが活きやすい試合展開だったと思います。今後は首位のFC東京に対し、相手チームがゴール前のスペースを徹底的に埋めてくることも想定されますが、ご自身としては今後相手DFとの駆け引きで何を心がけていきたいですか。
永井 「最近はセンタリングからも得点が取れているので、チームとしてはクロスに至るまでの作り(パス回し)を増やしていきたいですし、自分としては最後の仕留めができるようにしていきたいです。そのためには自分がずっと止まっているだけでは味方もクロスを上げにくいですし、味方のスペースを作る動きというのもより大切になってくると思います。自分としては(ペナルティエリア内に)入ったり、(エリアから)抜けたりといった細かい動きを繰り返しながらこれからもゴールを狙っていきたいです」
リーグ前半戦の大一番で持ち前のスピードを遺憾なく発揮してみせた永井だが、今後は相手にゴール前のスペースを消された際のオフ・ザ・ボールの動きに注目したいところだ。
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