U-20ワールドカップや女子ワールドカップ、さらにはコパ・アメリカなど今夏はイベント目白押しだが、もう1つ楽しみなコンペティションが16日よりスタートする。未来のスター候補生が複数出場するU-21欧州選手権だ。
イタリアとサンマリノで開催される今大会にもスター候補生が出場する予定となっており、それを前に『90min』が注目の8選手をピックアップしている。この顔ぶれを見れば、U-21欧州選手権に注目すべき理由も分かってくるはずだ。
1.ルカ・ヨビッチ（セルビア/FW）
今夏フランクフルトからレアル・マドリードへ移籍することが発表されたヨビッチがU-21のコンペティションに出場してくる。スター候補生というより、すでにスターだ。レアルのエースになろうとしている21歳のストライカーは大会注目度No.1と言ってもいいだろう。
2.フィル・フォデン（イングランド/MF）
こちらもすでに有名な選手だ。新たな黄金世代とも言われるイングランドの若手選手の中でも高い評価を受けており、所属するマンチェスター・シティでも近いうちに主力となることが期待されている。
イングランドはフォデンの他にもレスター・シティMFジェイムズ・マディソン、クリスタル・パレスDFアーロン・ワン・ビサカ、アーセナルからホッフェンハイムにレンタル移籍していたFWリース・ネルソン、チェルシーからアストン・ビラにレンタル移籍していたFWタミー・アブラハムなど恐ろしい陣容を抱えている。
3.ダニ・セバージョス（スペイン/MF）
所属するレアル・マドリードではやや苦戦しているが、この世代においてセバージョスはスペイン屈指の才能を持つ。ビジャレアルMFパブロ・フォルナルス、ナポリMFファビアン・ルイスなど高いレベルでプレイする選手が揃うが、その中でもセバージョスのテクニックは特別なものがある。
4.ヤリ・ヴェルシャーレン（ベルギー/MF）
母国ベルギーのアンデルレヒトでプレイするヴェルシャーレンは、今季ベルギー・プロフェッショナル・フットボール・アワードの選ぶ最優秀若手選手賞を獲得しているベルギー期待の若手アタッカーだ。しかもまだ17歳で、チーム最年少での出場となる。
5.サンドロ・トナーリ（イタリア/MF）
元イタリア代表MFアンドレア・ピルロとまで比較される才能を持つトナーリも注目だ。今季はセリエBのブレシアでプレイしていたため、噂のトナーリのプレイを見たことがないというサッカーファンも多いはず。
イタリアは他にもローマMFニコロ・ザニオーロ、ユヴェントスFWモイーズ・キーン、フィオレンティーナFWフェデリコ・キエーザ、アタランタDFジャンルカ・マンチーニなどセリエAで結果を残しているタレントが複数選ばれている。チーム全体でも注目すべきだろう。
6.ホッセム・オーアル（フランス/MF）
リヨンが誇る若きテクニシャンとして有名なオーアルは、現ヴィッセル神戸のアンドレス・イニエスタと比較されることもある。すでにリヨンではチャンピオンズリーグも経験しており、同選手を抑えるのは簡単ではない。
またフランスにはライプツィヒの強力DFコンビであるダヨ・ウパメカノ、イブラヒマ・コナテ、アーセナルMFマッテオ・グエンドウジ、オーアルと同じリヨンからFWムサ・デンベレ、MFマーティン・テリアらも選出されている。相変わらずタレントは豪華だ。
7.ロベルト・スコフ（デンマーク/FW）
ヨビッチやセバージョスに比べると知名度は低いかもしれない。しかしデンマークのコペンハーゲンでプレイするウイングのスコフは、今季恐ろしいパフォーマンスを披露した。今季コペンハーゲンで奪った得点は32点となっており、アシストも10本記録している。トッテナム、ワトフォード、ウォルバーハンプトンといったクラブが追いかけているようで、U-21欧州選手権の舞台でも得点量産が期待される。
8.アレクサンダー・ニューベル（ドイツ/GK）
最後はドイツ代表より、マヌエル・ノイアーの後継者候補としても注目を集めるシャルケ所属GKニューベルだ。今季もブンデスリーガで18試合に出場しており、数年後にはA代表でも守護神を狙える逸材と言っていいかもしれない。
他のメンバーも豪華で、レヴァークーゼンDFヨナタン・ター、ブレーメンMFマキシミリアン・エッゲシュタイン、ドルトムントMFマフムード・ダフードなどブンデスリーガで活躍する若手が揃う。
今回のU-21欧州選手権は来年に迫る東京五輪の予選も兼ねており、ベスト4に残った4チームに出場権が与えられる。日本でも注目度は高まっているはずで、ライバル候補となる選手たちをチェックしておくのもいいだろう。
