先制されたらもう終わり? C・ロナウドの抜けたレアルの1番危険な部分

脆さを見せるレアル photo/Getty Images

挽回する力がない

クリスティアーノ・ロナウドが去ったレアル・マドリードは得点力が低下していると言われているが、最大の問題はビハインドを跳ね返せなくなったことにある。今季のレアルはエイバルやCSKAモスクワに0-3で敗れるなど、あっさりとやられてしまうゲームが目につく。相手にリードを許した時、そこから挽回できないのだ。

もちろん3失点する守備にも問題はあるのだが、跳ね返せる力があれば気持ちも変わってくる。今季のレアルがビハインドを跳ね除けて勝利したのは、4-1で快勝したジローナ戦だけなのだ。この試合は前半16分に先制を許したが、そこからセルヒオ・ラモス、カリム・ベンゼマ、ガレス・ベイルの得点で逆転勝利を収めている。

しかしそれ以外は先制されると逆転することができない。9月のアスレティック・ビルバオ戦は1点を先制されながらも追いついたが、そのまま1-1で終えている。早い時間帯に失点し、そのまま沈黙してしまうのが今季の特徴となっており、先制点を奪わなければ試合をコントロールできなくなってしまう。
ロナウドのような点取り屋がいれば、ビハインドを一気に跳ね除けられる可能性は高まる。それこそチャンピオンズリーグ決勝トーナメントのように、ホーム&アウェイの戦いではビハインドを負ったまま2ndレグをスタートさせる展開もある。その際に跳ね除けられないのは大きな問題となる。

スペイン『MARCA』も先制を許した場合はミッションインポッシブルになることを伝えているが、レアルはこの状況を改善できるのか。チャンピオンズリーグの決勝トーナメントではより一層ロナウドの穴の大きさを感じることになるかもしれない。

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