悪夢のPKにブッフォン退場 CLでのVAR導入案にUEFA会長は「あのシーンでは使い物にならなかった」

揉めに揉めたレアル対ユーヴェのPK photo/Getty Images

VAR導入を急ぎすぎないことをアピール

チャンピオンズリーグではいつVAR(ビデオ判定)が採用されるのか。そう感じたサポーターも少なくはないだろう。チャンピオンズリーグ準々決勝では審判のジャッジを巡って様々な議論が起きており、VARがあれば解決された問題もあったかもしれない。

例えばマンチェスター・シティとリヴァプールの一戦ではマンCのFWレロイ・サネのゴールがオフサイドの判定で取り消されたが、この判定にはジョゼップ・グアルディオラも猛抗議していた。こうした判断にVARは活きてくる。さらにユヴェントスとレアル・マドリードの一戦では、試合終了間際にレアルへPKが与えられたシーンが世界に衝撃を与えた。これに抗議したジャンルイジ・ブッフォンが退場処分となるなど、何とも後味の悪い終わり方になってしまった。VARでもう1度検証してほしいと感じたサポーターも多かったはずだ。

しかし伊『Gazzetta dello Sport』によると、UEFAのアレクサンドル・セフェリン会長はチャンピオンズリーグでのVAR使用に慎重な考えも見せている。同会長はユヴェントスとレアルのPK判定はVARでも解決されない問題と見ており、導入を急がない方針を明かしている。
「CLでのVARはまだ早すぎる。これは導入しないという意味ではない。急がないという意味だ。レアル対ユーヴェのシーンではVARも使い物にならなかっただろう。みんなが30、50回ほど見ているだろうけど、未だに意見が分かれているからね。シティ対リヴァプールのゴールが認められなかったシーンについては、よりVARが有効となったかもしれないね」

確かにレアルに与えられたPKについては、リプレイを見たサッカーファンの間でも意見が割れている。全てをすっきり解決させることは難しいだろう。それでも準々決勝だけで判定を巡る大きな議論が2つも起こったことを考えると、VARをどこかのタイミングで導入すべきかもしれない。

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