マンチェスター・ユナイテッドは2024-25シーズンをプレミアリーグ15位で終えることになり、まだまだ課題山積みといった状態にある。
ただ、そんな中でも英『Manchester Evening News』のサミュエル・ラックハースト記者が自信を持つべきエリアに挙げているのがセンターバックだ。
今夏のマンUはウォルバーハンプトンからFWマテウス・クーニャの獲得を早々にまとめ、その後はブレントフォードFWブライアン・ムベウモの獲得に注力するなど、攻撃陣の改革に動いてきた。
一方の守備陣に関しては、同記者はほとんど手を加える必要がないとの見方を示している。指揮官ルベン・アモリムが採用する3バックをこなすうえで、必要なセンターバックが十分に揃っていると評価しているのだ。
「昨夏にはレニー・ヨロとデ・リフトが加わり、18歳と若いエイデン・ヘブンもそれに続いた。リサンドロ・マルティネスが前十字靭帯の負傷から復帰すれば、ユナイテッドには平均年齢24歳のセンターバックのスペシャリストが5人揃うことになるのだ。30代はハリー・マグワイアだけで、若さ、経験、身体能力を兼ね備えた選手たちだ。ヨロもシーズン終盤から力を見せたし、デ・リフトも徐々に調子を取り戻した」
「ヘヴンも驚くべき存在であり、3月のレスター戦で負傷するまで試合を重ねるごとに調子を上げていた。マグワイアも復活を遂げていて、2シーズン連続で良い成績を残している。キャプテンマークがなくとも、ユナイテッドのリーダーの1人だ。今季残念だったのはセンターバック陣に負傷者が続出したことで、ここは新シーズンも潜在的なリスクとなる。しかし3バックのセンターでプレイ経験があるルーク・ショーやノゼア・マズラウィもいるため、このリスクは軽減されるだろう。また欧州カップの戦いもない」
同記者はこのように評価していて、センターバックの頭数は十分に足りているとの考えだ。ヴィクトル・リンデロフの退団はあるが、ヨロ、マグワイア、デ・リフト、ヘヴン、20歳のタイラー・ヘンドリクソンもおり、マルティネスがシーズン前半戦のうちに戻ることができればそれなりの選手層となる。
特にヨロやデ・リフトといった2年目を迎える選手たちには期待したいところだが、新シーズンにアモリムの3バックシステムはどこまで機能するだろうか。