南米勢がいなければCWCは大失敗になっていた? 選手&熱すぎるサポーターが大会の価値を引き上げる「CWCなんて気にしていない』なんて2度と言わせない」

パルメイラスのサポーターも熱い photo/Getty Images

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南米勢の盛り上がりは特別だ

現在アメリカで開催されているクラブワールドカップ2025を大いに盛り上げているのが南米勢だ。

CWCは今大会より32チーム制に拡大しているが、一部ではスタジアムの空席が目立ったり、欧州クラブの本気度に疑問があるなど、この大会の意義を問う声もある。

しかし、南米勢にそんなものは関係ない。サポーターの熱量も凄まじく、その後押しを受ける選手たちのパフォーマンスも強烈だ。
南米からは6チームが出場しているが、米『ESPN』は南米勢がCWCを救う存在になったと取り上げている。すでに次回大会となる2029年大会の開催地にブラジルが立候補するとの話も出ているが、今の南米勢の盛り上がりを見れば南米開催は妥当なアイディアだろう。

同メディアは「ブラジルとアルゼンチンのサポーターは、誇りと情熱を持ってアメリカへと乗り込み、大会に疑念を抱く人々に熱烈なメッセージを飛ばしてきた。彼らがいなければ、この大会は台無しになっていたかもしれない」と伝えていて、南米勢の本気度が大会を引っ張っているのは間違いない。

グループAでは24日に最終節が行われたが、ブラジルのパルメイラスがインテル・マイアミと激闘を演じた。一時は0-2とリードされたが、パルメイラスは終盤の猛攻で2-2のドローに持ち込んだ。スタジアムの雰囲気はマイアミのホームとは思えないほどパルメイラスサポーターの声が響いており、終盤はマイアミがパルメイラスの勢いに呑まれていた。

パルメイラスはグループAを首位通過することになり、グループBではPSGを撃破したブラジルのボタフォゴが2位でグループ通過を決めている。グループDでもチェルシーを撃破したブラジルのフラメンゴが2連勝で早くもグループ突破を決めていて、グループEではアルゼンチンのリーベル・プレートが勝ち点4を稼いで首位に立っている。

グループFでもブラジルのフルミネンセが勝ち点4で首位に立っていて、決勝トーナメント進出を決める南米勢はまだ増えるだろう。すでに決勝トーナメント1回戦ではパルメイラスVSボタフォゴのブラジル対決が決まっており、スタジアムの雰囲気は特別なものとなるに違いない。

そうした積み重ねがCWCの価値を引き上げることにも繋がるはずで、仮に4年後にこの大会をブラジルで開催するならば、さらなる盛り上がりとなるに違いない。

同メディアは「南米のクラブはスタンドから響く大声援に支えられ、全力で戦うだろう。その光景は、『誰もCWCなんて気にしていない』との言葉を2度と言わせないようにするだろう」と締め括っていて、南米勢の奮闘がCWCの価値を高めているのは間違いない。

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