B・フェルナンデスのポジションが変わる? 新戦力加入で3列目に本格シフトか

キャプテンのブルーノ・フェルナンデス Photo/Getty Images

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新体制に順応か

マンチェスター・ユナイテッドがマテウス・クーニャを獲得したことで、ブルーノ・フェルナンデスの立ち位置に大きな変化が訪れる可能性がある。新シーズンに向けて補強が進行するなか、ボランチに定着する布石が整いつつある。『Manchester Evening News』が伝えている。

ユナイテッドは夏の移籍市場にクーニャの獲得に成功。さらにブレントフォードのブライアン・エンベウモにも関心を寄せており、最初のオファーは拒否されたものの、交渉は継続中だ。ウインドウ再開に合わせて再オファーが見込まれている。

エンベウモは2024-25シーズンにプレミアリーグ20得点を挙げたアタッカーで、クーニャも15得点と好成績を残した。彼らが加わることで、ユナイテッドの2列目は大幅に刷新される見通しであり、アモリムが採用する[3-4-2-1]における左右のシャドーにそれぞれ収まると予想される。
エンベウモはブレントフォードでは右ウイングを主戦場としながら、中央にも積極的に侵入するプレイスタイルが特長。プレイメイカー的な役割を担うにはうってつけの存在で、クーニャと共に前線の創造性を担うことが見込まれる。

その一方で、2024-25シーズンはシャドーでプレイしていたフェルナンデスは配置転換を余儀なくされると同紙。フェルナンデスは以前からボランチでのプレイに適性を見せており、本人も昨年に「キャリア終盤は後方に下がっていくと思う」と語っていた。

「視野が広くなり、ボールを持ったときに展開がしやすくなる。パスの質や試合の組み立て、守備面でも多くの利点がある」と語るように、ボランチとして出場した2024-25シーズンの1~3月にかけては9得点を挙げるなど、この位置での好パフォーマンスが光った。

仮に3列目への完全シフトが実現するなら、重要になるのは隣に並ぶパートナーの存在だ。コビー・メイヌーは放出候補と見なされており、来季の構想に含まれるかは不透明だ。仮に残留しても、アモリム監督はシャドーを適正ポジションと考えており、ボランチ起用の可能性は低い。後半戦にかけてコンディションを上げたカゼミロも、依然として加齢によるパフォーマンスの衰えが指摘されており、フル稼働は難しいと見られている。さらに、マヌエル・ウガルテにはボール扱いに課題があることから、クラブは中盤の補強を視野に入れている。

そうした中で、ブルーノ・フェルナンデスが一列下がることにより、どのような変化が生まれるのか。注目が集まる。

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