マンチェスター・シティが、ライプツィヒのMFダニ・オルモの獲得に向けた動きを本格化させつつある。
シティでは長年MFケビン・デ・ブライネが攻撃のかじ取り役を担ってきたが、先月28日に33歳となった同選手は来年6月末でシティとの契約が満了となる。そうした中、シティはオルモをデ・ブライネの後継者として獲得しようとしているようだ。
ドイツ紙『Bild』によると、既に昨年夏にシティはライプツィヒにオルモの移籍について打診していたという。しかし、当時のライプツィヒはMFコンラッド・ライマー(現バイエルン・ミュンヘン)、MFドミニク・ショボスライ(現リヴァプール)、DFヨシュコ・グヴァルディオル(現シティ)と主力選手がビッグクラブへ軒並み引き抜かれていたため、さらにオルモまで移籍させるわけにはいかないとしてライプツィヒはシティからの問い合わせを拒否し、移籍は実現しなかった。
シティがオルモに引き続き強い関心を示している理由は、指揮官のジョゼップ・グアルディオラ監督が同選手を高く評価していることにあるようだ。2011-12シーズンまでバルセロナで指揮を執っていたグアルディオラ監督は、当時バルセロナの下部組織に所属していたオルモの才能に惚れ込み、「ダニは大きな可能性を秘めたファンタスティックな選手。ヨーロッパの最高レベルでプレイできる」と称賛していた。
また、オルモ自身もシティへの移籍を希望している。昨年夏にシティへの移籍話が素性した際、『Bild』との取材の中で「シティはビッグクラブであり、世界で最も偉大なクラブの一つ」とコメントしていたオルモは、スペイン紙『Marca』とのインタビューで今夏の自身の去就について以下のように語っている。
「今はスペイン代表のチームメイトとユーロで優勝してタイトル獲得を一緒に祝えることを願っている。そして大会が終わった後に何が起きるかは、そのうち見えてくると思う。僕とライプツィヒとの契約がどういう内容になっているかは皆知っているよね」
オルモの契約には6000万ユーロ(約104億円)以上のオファーがあれば移籍できるという契約解除条項が含まれているという。このため、今夏のオルモの去就は、シティがこの金額以上のオファーを提示できるかどうかにかかっている。