38年にも及ぶ監督キャリアのハイライトは…… 引退を発表したラニエリ氏が”ミラクルレスター”に言及

ローマとチェルシー時代には2位で惜しくも優勝を逃した photo/Getty Images

ギリシャ代表を合わせると19チームを指揮した名将

先日、72歳で監督業から引退を発表したクラウディオ・ラニエリ氏が、『Corriere dello Sport』のインタビューに応じ、自らのキャリアを振り返った。

最近ではカリアリを率いて2部からセリエAへと引き上げた実績が記憶に新しいが、38年間に及ぶ監督歴の中では数々のクラブに勝利をもたらしてきた。その中で彼自身が一番のハイライトとして挙げたのが2015-16シーズンのレスター・シティのプレミアリーグ制覇だ。

ラニエリ氏はその当時、監督として行ったことをこう語った。
「私が到着したとき、チームはプレミアリーグ残留できる力を手にしたばかりだった。私がしたのはシステムを[4-4-2]に変更し、サイドバックを入れ替え、エンゴロ・カンテを投入したことだけだった」

そしてその優勝メンバーの中でも特別に名前を挙げたカンテの運動量には驚きを隠せなかったようだ。ラニエリ氏はカンテに対し「彼は尽きることのない原動力だった。プレッシャーをかけ、懸命に戦い、前進し、守備をしていた。彼が上げたクロスに自ら頭で合わせてゴールを決めることができるのではないかと思えるほどだった」と褒め称えた。

この当時のレスター・シティには日本人FWの岡崎慎司もいた。ラニエリ氏は岡崎による前線からの激しいプレッシャーに触れることはなかったが、チームの勝利に大いに貢献したはず。30節のニューカッスル戦で披露したオーバーヘッド弾も、ミラクル・レスターの名シーンの一つとして、多くのサッカーファンの記憶に残るプレイだろう。

ラニエリ氏にとって唯一のリーグタイトルではあったが、38年もの長きに渡ってサッカー界に尽力してきた実績を見れば名将と呼ぶにふさわしい。その彼の監督歴の一番の思い出を日本人サッカーファンの多くが共有できたことは、とても光栄なことではないだろうか。彼の多大なる功績をここに讃えたい。

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