カイセド、ムドリクは“2031年”まで チェルシーの長すぎる契約期間に後悔する選手も?

現在は10位と苦しむチェルシー photo/Getty Images

プロジェクトに未来はあるか

プレミアリーグ25試合を消化した段階で、チェルシーの順位は10位だ。4位アストン・ヴィラとは14ポイントの差がついており、トップ4入りも厳しい状況だ。

チェルシーは2022年にトッド・ベーリー氏がオーナーに就任し、積極的な補強を継続してきたが、その成果はまだ出ていない。気になるのは、ベーリー体制のチェルシーが描いているビジョンだ。

チェルシーの新戦力補強で目を引くのは、とにかく選手との契約年数が長いことだ。ブライトンから獲得したMFモイセス・カイセド、ベンフィカから獲得したMFエンソ・フェルナンデス、シャフタール・ドネツクから獲得したFWミハイロ・ムドリク、ビジャレアルから獲得したFWニコラス・ジャクソンの4人は、2031年までの長期契約を結んでいる。
他にもMFロメオ・ラヴィア、コール・パルマー、チムアンヤ・ウゴチュク、DFブノワ・バディアシル、マロ・グスト、GKロベルト・サンチェス、FWノニ・マドゥエケは2030年まで。DFウェズレイ・フォファナ、アクセル・ディサシ、FWクリストファー・エンクンクは2029年までの契約だ。

『The Athletic』は、選手たちの中には今季の成績不振から長期契約を後悔している者も出てきていると取り上げている。補強は豪華だが、チェルシーのプロジェクトが上手くいくか光が見えづらいからだ。

英『GIVE ME SPORT』によると、記者のディーン・ジョーンズ氏も長すぎる契約期間を不安視している。

「選手たちの中には、状況がどうなっているか少し心配している者もいるだろう。7年、8年といった契約を結ぶと、どこかの段階で行き詰まってしまうリスクがある。それは自身の問題の場合もあれば、チーム成績が期待にそぐわない場合も考えられる」

今季もチェルシーは欧州カップ戦出場権を逃すかもしれない。選手の中には現状に混乱している者もいるかもしれないが、このプロジェクトは成功するのだろうか。

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