13日にカナダ代表と国際親善試合で対戦した日本代表。終始、森保ジャパンが強さを見せつけ、4-1で大勝を飾った。
この試合で2ゴールを奪う活躍を見せたのが、ドイツ2部のデュッセルドルフに所属するMF田中碧だ。開始早々の2分にミドルシュートを放ち、このシュートが相手DFにあたりゴールネットを揺らす。チームに貴重な先制点をもたらした。
積極的にゴールを狙うシーンが目立つ田中は、49分にFW伊東純也のスルーパスに抜け出し、豪快なボレーを叩き込み、この日2得点目をマークした。9月のドイツ戦に続き、得点をマークした田中を独『Bild』は注目している。
田中のこの試合の活躍を「2ゴールを決め、2部リーグのプロ選手は日本がカナダに4-1で勝利した試合で最高の男となった」と称賛。「再び自分の実力を示した」と、田中の活躍を取り上げている。
一方で、「なぜデュッセルドルフで彼はあのようなプレイができないのか」とも綴っており、所属先のクラブであるデュッセルドルフで結果が残せていないことにも同メディアは注目している。田中は昨シーズン、リーグ戦22試合に出場し、1ゴール、1アシスト、そして今シーズンはここまで8試合に出場しているが、ゴールやアシストは記録していない。
同メディアは、「彼にとって今は簡単なことではない。もしかしたら彼はまだ若い選手なのかもしれない。彼は、この2部リーグを完全に理解するにはまだ何かが足りないとも私にはっきりと言っていた」と指揮官のダニエル・ティウーヌ監督のコメントも紹介している。
日本代表で高いパフォーマンスを発揮している田中について、ドイツ2部のプレイスタイルに全く対応できていないと同メディアは綴っており、またデュッセルドルフからの移籍を考えているため、パフォーマンスを発揮できていないのではないか、と推測している。
日本代表ではしっかりと存在感を見せている田中。デュッセルドルフの指揮官は代表チームで得た自信をクラブでも発揮できることを田中に期待している。
デュッセルドルフでは64試合に出場し、2ゴール4アシストの田中。代表で好調ぶりを見せる田中には所属先での活躍も期待したい。