今季はケイン、ボニフェイス、ギラシの得点王レースに? 早くもブンデスの得点王争いが熱くなってきた

序盤のサプライズはギラシだ photo/Getty Images

昨季とは大きく異なる得点王レース

昨季ブンデスリーガで得点王を獲得したのは、ブレーメンでプレイしていたFWニクラス・フュルクルクとライプツィヒでプレイしていたFWクリストファー・エンクンクで、得点数は両者16ゴールだった。

やはりロベルト・レヴァンドフスキがバイエルンを離れた影響は大きく、20ゴールに届かない得点王が誕生することになったのだ。

ただ、今季は様相が異なる。まずはバイエルンがトッテナムよりFWハリー・ケインを獲得したことだ。ケインは23日に行われたボーフム戦でハットトリックを記録するなど、早くも全開モードだ。5試合をこなして7ゴールと圧巻の得点力を披露しており、ブンデス1年目から得点王候補だ。
そんなケインをも上回る10ゴールを決めているのは、シュツットガルトFWセール・ギラシだ。昨季リーグ戦22試合で11ゴールを決めていたとはいえ、今季のスタートは予想外だった。このペースが続くのであれば、ギラシも当然ながら得点王候補だ。

さらにもう1人。レヴァークーゼンを前線から引っ張るナイジェリアの大型FWヴィクター・ボニフェイスだ。ややゴール前で雑なところもあるが、193cmのサイズを活かしたパワフルなプレイは脅威だ。1人で強引にシュートまで持ち込む馬力があり、ここまで6ゴールを挙げている。

ブンデスリーガ公式はこの3人を今季の得点王候補と紹介しているが、最終的に抜け出るのは誰か。

安定感では、やはり王者バイエルンでプレイするケインがリードか。ほぼ全てのゲームを自分たちのペースで戦えるため、ケインには多くのチャンスが巡ってくる。これは中堅クラブのシュツットガルトでプレイするギラシよりも有利なポイントかもしれない。

ただ、その点はボニフェイス擁するレヴァークーゼンも負けていない。指揮官シャビ・アロンソのフットボールがしっかりとチームに浸透しており、レヴァークーゼンの攻撃は完成度が高い。その証拠に、ボニフェイスはここまでリーグ戦で最多となる38本のシュートを放っている。5試合の出場で38本のシュートとは凄まじいペースだ。それだけゴール前でチャンスをもらっている証拠とも言える(データは『WhoScored』より)。

得点王争いは昨季よりも激しいものとなりそうだが、3人は最終的にどこまで数字を伸ばしてくるか。

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