プレミアBIG6への売却だけで“2億ユーロ以上”も回収 ブライトンの補強戦略が巧みすぎる

今夏はマクアリスターをリヴァプールへ売却 photo/Getty Images

三笘、カイセドも続く可能性

日本代表FW三笘薫も注目プレイヤーの1人だが、ここ2年はブライトンの選手が大人気となっている。今夏もすでにMFアレクシス・マクアリスターをリヴァプールへ、GKロベルト・サンチェスをチェルシーへと送り出している。

特長的なのはプレミアBIG6への売却だ。マクアリスターは4200万ユーロ、サンチェスは2300万ユーロで売却しており、きっちりと移籍金を回収できているのが大きい。若い選手を育て、高値で売却するスタイルは中堅クラブに欠かせない路線だ。

それは今夏に限ったことではない。ここ2年を振り返ると、2021年夏にはアーセナルにDFベン・ホワイトを5850万ユーロで売却、2022年にはDFマルク・ククレジャをチェルシーへ6530万ユーロ、MFイヴ・ビスマをトッテナムへ2920万ユーロ、FWレアンドロ・トロサールをアーセナルへ2400万ユーロで売却している。
この2年を合わせると、BIG6への売却だけで回収した移籍金は2億ユーロを超える。今も三笘、MFモイセス・カイセドが注目を集めているため、この額はまだ上がる可能性がある。

その資金を活かし、ブライトンは今夏もワトフォードから21歳のブラジル人FWジョアン・ペドロ、未来のオランダ代表守護神候補である20歳のGKバルト・フェルブルッヘン、フィオレンティーナから25歳のブラジル人DFイゴールなど実力者を補強。フリー補強でMFマフムード・ダフード、ジェイムズ・ミルナーも加えており、若手からベテランまで抜け目ない補強だ。

指揮官ロベルト・デ・ゼルビの戦術も加わり、ブライトンは充実した時間を過ごしている。中堅クラブは主力の流出に備えるのが難しいポイントではあるのだが、ブライトンはお手本とも言うべき動きを見せているクラブだ。

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