苦境のトッテナムに差した数少ない光明 4&5番手の若きボランチコンビがCLで予期せぬパフォーマンスを披露

良きサプライズとなったパペ・サールの活躍 photo/Getty Images

敗戦の中の収穫となった

怪我人続出により厳しい台所事情ではあったものの、15日に行われたチャンピオンズリーグのミラン戦で公式戦2連敗を喫してしまったトッテナム。そんな中でも22歳のMFオリバー・スキップと20歳のMFパペ・マタル・サールが見せた好パフォーマンスは、今後に向けた明るい材料となった。
 
GKウーゴ・ロリスを皮切りに、MFイヴ・ビスマ、MFロドリゴ・ベンタンクール、MFライアン・セセニョンと次々に負傷離脱者が増えていったここ最近のトッテナム。その上、今回のミラン戦ではMFピエール・エミール・ホイビュルクが累積警告により出場停止だったため、スキップとパペ・サールの若手コンビが先発出場する運びとなった。
 
ボランチ4番手、5番手の選手がCLの大舞台で突如スタメン入りとなれば多少なりとも不安はあるだろう。しかし、彼らはその期待を良い意味で裏切った。スキップは安定感のあるプレイを披露し、パペ・サールは攻守において躍動。簡単にはミランに主導権を渡さなかった。
 
その好調ぶりはスタッツにも表れており、パペ・サールが記録したパス数59回、スキップが記録したパス数55回は両チーム通じて1位、2位の数字。サールに関しては両チーム最多のボールタッチ数77回も記録しており、タックル数5回もミランDFマリック・チャウの7回に次ぐ多さだった。
 
英『BBC』によれば、アントニオ・コンテ監督も試合後にこの2人のパフォーマンスについて言及しており、大きな満足感を示している。
 
「パペ・サールとスキップは本当に良いプレイをしたし、我々の信頼に応えてくれた。とても満足している」
 
「忘れてはいけないのは我々が今3人のMFで戦っていて、恐らくこの状態がシーズン終了まで続くということだ。しかし、今回のようなパフォーマンスは私を少しリラックスさせてくれる。100%彼らに頼ることができるとわかるからだ」
 
来月9日に予定されているCLミラン戦2ndレグでは、今回出場停止だったホイビュルクが起用可能となる。今回のスキップ&パペ・サールの活躍や1点差という状況を加味すれば、ここからの逆転もまだ十分可能だろう。あとはスキップとパペ・サールが今回見せたようなパフォーマンスを継続できるかどうか。今後の2人のプレイに注目だ(データは『SofaScore』より)。

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