もう話題はエンドリックに集中…… レアルで忘れられる“カカー2世”に2023年のブレイクはあるか

ジローナにレンタル移籍しているレイニエル photo/Getty Images

ジローナでのスタートは悪くなかったが……

近年は若手の育成・投資にも力を入れているレアル・マドリード。中でも印象的なのは若手ブラジル人アタッカーへの投資だ。

今やチームの主軸となっているFWヴィニシウス・ジュニオール、ロドリゴ・ゴエスも確保へ動くのが早く、2人の獲得は大当たりだった。

それに続く逸材として期待されているのが、ブラジルのパルメイラスと獲得で合意したU-17ブラジル代表FWエンドリック(16)だ。まだ16歳と若すぎる逸材ではあるが、欧州複数クラブから視線を集めていた選手だ。確保に成功したのは大きい。
将来的にヴィニシウス、ロドリゴ、エンドリックによるブラジル人攻撃トリオの完成も考えられるが、もう一人忘れてはならない若手がいる。同じくレアルが期待のスター候補生として2020年にフラメンゴから引き抜いた20歳のブラジル人MFレイニエル・ジェズスだ。

攻撃的MFを本職とするレイニエスにはカカー2世なんて呼び声もあり、こちらも期待は大きかった。ところが、今ではすっかり影が薄くなってしまった。

最初の躓きとなったのがドルトムントへのレンタル移籍で、この2年間の武者修行がまるでヒットしなかった。レンタル先としてはレベルが高すぎた印象もあり、ほとんどプレイできないまま2年が経過。レイニエルへの成長に繋がったとはお世辞にも言えないだろう。

今季からは心機一転スペインのジローナへレンタル移籍し、9月9日に行われたバジャドリード戦で移籍後初得点を記録。ここからスタメンに入ってブレイクといきたいところだったが、レイニエルは10月から筋肉系の故障で離脱してしまった。

今も怪我が長引いているようで、2月頃まで復帰がずれ込む見通しだ。仏『Foot Mercato』はジローナでのスタートが良かっただけに、「夢から悪夢」とレイニエルの現状を嘆いている。

もちろんまだ20歳と若いため、焦りすぎる必要はない。しかしサッカーの世界は競争が激しく、今や期待はヴィニシウス&ロドリゴ&エンドリックのトリオに移りつつある。レイニエルとしては怪我を完治させ、もう一度リーガ・エスパニョーラの舞台で通用することを証明したい。

同メディアはレアル移籍から何もうまくいっていないと辛口だが、レイニエルが再びカカーと比較されるときはくるか。

記事一覧(新着順)

電子マガジン「ザ・ワールド」No.292 最強ボランチは誰だ

雑誌の詳細を見る

注目キーワード

CATEGORY:コラム

注目タグ一覧

人気記事ランキング

LIFESTYLE

INFORMATION

記事アーカイブ