W杯の中断期間が明け、プレミアリーグが再開されている。プレミアで首位を走るアーセナルはウェストハム戦にも快勝。ミケル・アルテタ監督は冬の移籍市場での補強についても言及している。
前線には不安がある。アーセナルは今夏マンチェスター・シティから加入したエースFWのガブリエウ・ジェズスが、W杯グループリーグ第3節カメルーン戦で負傷し、チームからの離脱を余儀なくされた。クラブは、「今後はリハビリを開始する予定」だと説明している。その影響もあり、アルテタ監督は冬の移籍市場で新たな選手の獲得に積極的に乗り出すようだ。英メディア『BBC』が報じた。
ジェズスは今季シティから加入するとプレミアリーグ14試合に先発出場し、5得点を記録するなど、首位を快走するチームの攻撃の軸となっていた。アルテタはジェズスの離脱に関して「アーセナルにとって大きな打撃だ。私たちはしばらくの間、彼が離脱したという課題に直面するだろうが、タイトルを目指すならシーズンを通してその問題を克服しなければならないだろう」と語っている。
チームが好調とはいえ、控えの層がやや薄いとみられていたアーセナルは、やはり補強には積極的に動くようだ。アルテタは「ジェズスの離脱もあり、選手層が手薄になっている。冬の移籍市場では我々を次のレベルへと導いてくれる正しい選手を獲得する必要がある」と語り、冬の移籍市場での新たな選手獲得に前向きな姿勢を伺わせた。
噂になっているのはシャフタールのウクライナ代表FWミハイル・ムドリクだが、ジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏によれば、いよいよ正式オファーを出したとのこと。ムドリク自身がInstagramでアーセナル対ウェストハムの試合を見ているところを投稿したことが話題になっているが、獲得となればウイングの選手層という懸念が1つ消えることになる。
また、ジェズスの離脱による最前線の懸念も、エディ・エンケティアが解消する可能性が出てきた。ウェストハム戦では鋭いターンから今季プレミア初ゴールを見事に奪っており、ジェズスとはまた違う良さを見せている。もちろん補強ができればベストかもしれないが、彼がこのままフィットすれば、またひとつ前線に厚みが増すことにつながる。
プレミアリーグで13勝1分1敗、勝点40で首位を快走するアーセナル。このままトップを走るためには戦力の上積みが必要だが、ここで盤石のスカッドを整えることができれば、シティを抑えての優勝も見えてくるかもしれない。