FIFAワールドカップ・カタール大会ではアルゼンチン代表として優勝を経験したフリアン・アルバレス。サウジアラビアとのグループステージ初戦はベンチからスタートすることになったが、その後リオネル・スカローニ監督から信頼を掴み、フランスとの決勝では先発を任されるまでになった。
そんなアルバレスはこのW杯を機に世界中から注目される存在となったが、まずは所属するマンチェスター・シティでの状況を解決する必要がある。
シティでのアルバレスのポジションにはアーリング・ハーランドがいる。現状、世界で見てもトップクラスのストライカーであり、リーグ戦ではすでに18ゴールを決めている。そのためアルバレスはここまで358分しかプレイできていない。
シティの指揮官であるジョゼップ・グアルディオラ監督はシーズン後半戦でアルバレスの起用法を探ることになるだろう。W杯で示したように持っているポテンシャルはハーランドにも負けないものであり、ベンチに座らせておくのは勿体ない。
「彼はなんでも上手くやれる選手だ。右からも左からでもシュートを打てるし、フィジカルも強い」
「ハーランドはウイングが苦手で、ムバッペは9番としてあまり出場していない。すべてフリアンがやってくれる」
英『Manchestr Evening News』ではレアル・マドリードやインテルで活躍した元チリ代表のイバン・サモラーノ氏がアルバレスを称賛している。中央だけでなくサイドでプレイできる点を高く評価しているようだ。
前線であればどのポジションでもプレイできるユーティリティ性の高さは後半戦で出場機会を増やせる強みになるといえる。指揮官であるペップはそういった選手を好んで起用しており、ベルナルド・シウバは試合の中でインサイドハーフとウイングの2つのポジションを行き来している。アルバレスもB・シウバのようにウイングとセンターフォワードの2つの役割を持って今後はピッチに送り出されることになるか。
シーズン後半戦で勢いをつけるために重要なハーランドとアルバレスの併用。前半戦でこの組み合わせは何度か行われており、ペップの采配に注目したい。