2年半で市場価値約“5倍アップ”の9000万ユーロへ急上昇 カゼミロ&カンテの穴埋めるチュアメニの成長

W杯でも活躍したチュアメニ photo/Getty Images

今季はリーガとW杯で大活躍

期待の若手かと思いきや、一気に世界最高級セントラルMFとして駆け上がってきた男がいる。FIFAワールドカップ・カタール大会でもフランス代表の番人として中盤に君臨したのが、MFオーレリアン・チュアメニ(22)だ。

チュアメニは2020年の冬にボルドーからモナコへ移籍しており、当時は市場価値1700万ユーロの期待の若手だった。それが移籍情報サイト『Transfermarkt』が紹介した最新の市場価値では、9000万ユーロまで上昇している。約2年半で5倍ほど上昇したことになり、想像以上の成長速度だ。

この9000万ユーロという数字は、フランス人選手では1億8000万ユーロのFWキリアン・ムバッペに次いで2番目に高い市場価値となっている。ムバッペと2倍の差がついているものの、チュアメニの数字も見事だ。
今回のカタール大会ではエンゴロ・カンテ、ポール・ポグバの2人が間に合わず、急遽チュアメニが中盤の1番手となった。一部では不安の声もあったが、チュアメニは準々決勝のイングランド戦で見事なミドルシュートを決めるなど大会中に成長した印象がある。今後カンテやポグバが代表に戻ってきたとしても、今のチュアメニならばポジションを守れるのではないか。

所属するレアル・マドリードでは、昨夏にマンチェスター・ユナイテッドへ向かったMFカゼミロの穴を見事に埋めた。カゼミロ、カンテは世代を代表する守備的MFだが、その2人の穴をほぼ同時に埋める格好となったチュアメニの成長は見事と言うしかない。

SNS上では「ふさわしい市場価値」、「彼は世界最高の守備的MFとなる。マドリーの投資は素晴らしい」などチュアメニの能力とレアルの補強戦略を称える意見が出ている。

カタール大会では決勝のアルゼンチン戦でPKを失敗してしまったが、大会を通してチュアメニの貢献度に文句はつけられない。怪我がなければ今後10年ほどはフランスとレアルを支える心臓となるはずだ。

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